「小っちゃいな、目標。行こうよ、全国!」

「さわや書店」という本屋さんのことは、よくこのブログに書いているのですが。

前に、店員さんとしておられた(今は岩手県南の図書館にいらっしゃいます)伊藤さんのファンでした。と言っても、その時ワタシは大学で東京にいたので、直接、伊藤さんにお目にかかったこともないし(未だに)、そもそも。さわや書店というところは高校まで、教科書の虎の巻買うくらい場所に過ぎませんでした。

浪人して良かった、と思うひとつのこと、は。本が読める人になったことです。移動時間が長かったのでヒマつぶしのはずがぐんぐん本の魅力に引き込まれることになった。あとは、よく人にも言われるけど、読むスピードが速いということも身につけられたと思う。

伊藤さんは、あの当時社会現象にもなった「天国の本屋」ブームに火をつけた方と言っていいでしょう。映画化もされたよね?伊藤さんとは今、ツイッターというものがあるので、ツイッターを通して。やりとりをしています。

伊藤さんが、そして、今でも、さわや書店がやっていること。書店内のポップを大切に、「お客さん」全体に向けてではなく、「このポップ前を通ったアナタ」一人ひとりに向けて書かれていること。

これをヒントに、ワタシなりにアルバイトで取り入れて、それを就職活動でアピールできたこと、が。就職につながった、と。ワタシは自負しています☆

就職活動で、よく、「バイト経験とか、サークル活動なんて普通だから、そういうことじゃないアピールポイントを探せ」なんて言われた記憶があるけれど。ワタシは、そういう、学生が誰でもやっている普通のようなことから、いかに変わったことがやれたり、違う視点を持つことができるようになったか、というのを伝えられるか、が大事じゃないか。と、思うのです。

来月のアタマ、また。母校へ行くことになりそうなので(笑)、それなりーに。ちょっと考えたりしてんですね、自分。笑。だってもう卒業してどんだけ経つか。でも、時間がどんなに経っても、変わらないところ、って。変わんないと思うんだよね。

そんなタイミングで、この本を読めて良かった。先週、岩手に行った帰りに。やっぱり、さわや書店に寄って。そしたら田口&松本ゴールデンコンビが偶然いて、2人ともイチ押しだったのが、この本。

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高校を舞台にした、演劇部のお話。フツーの高校の部活の描写あたりから、なんだか泣けてきちゃった。こんなとこ泣くとこじゃないだろ、っつう場面から。きのう、1時間もあれば読めるだろう、と。スターバックスに入って読みはじめて20分くらいでウルウル。読むのヤメ。時間あるけどこりゃ外では読めないな、と。献血行ったよ久々に。どんな展開やねん。そしたら看護士さんが花巻の出身とか、で。血を抜かれてる間、岩手トークしてました(笑)。

で。帰宅してから読むことに。正解。すーっ、っと。幾筋も涙が落ちていった。

「大人になるということは、人生のさまざまな不条理を、どうにかして受け入れる覚悟をすることです」…そんなふうに、先生が語る言葉。引用されている宮沢賢治、谷川俊太郎さんの詩も、とても。ぐっと来る。

先週、宮古でBRAHMANのライブで。TOSHI-LOWさんが、「子どもに学ぶこと、って。多いよなぁ」というお話を…震災後、毎日。ある沿岸部の山のほうに住んでいるお年寄りに、食べ物とか生活に必要なもの、を。毎日、毎日。急な坂を重い荷物を背負って、運んでた‘もっこ姉妹’の話を…いろいろと報道されてたので、ここでは割愛。

「もっこ姉妹の2人は、2人なり、に。できることをやろう、って。毎日、できることをやってただけ、なんだよな」

その、‘できること’が。もしも分かっているなら、あーだこーだ考える前に、動かなくちゃいけない、と。改めて、思うのです。この本を読んで、あぁ、高校の時はじめ若い頃って、それこそ、この本の演劇部の生徒さんたちが‘演劇’のことしか考えられなくなるのと同じように、コレだ!ってものにひたすら、‘猪突猛進’できてたような…それって、若かったから出来た、そんな一言で済ませてしまったら、なんだか惨めなような。そんな気が、した。人のために、だろうが、自分自身のために、だろうが。

なんだか、忘れていたものを呼び覚まされるような。そんな本だったように思います。視点がズレるかもしれませんが、巷のオトナたちが、ももいろクローバーZに対して持つ思いも、きっとこんな感じなんじゃないかな、とも。勝手に思ってみたりした(笑)。

ちなみに。TOSHI-LOWさんは、もっこ姉妹が登っていたという坂道を、実際。登ってみたそうです。「とてもとても、急だった」そうです。

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(補/いま、写真のような店頭のこのポップ展開は変わっております)

こちらが先述「田口&松本ゴールデンコンビ」の、田口さん。

田口さんの計らいで、「永遠の0」などの著者・百田尚樹さんにインタビューをさせていただいたこと。そして、これからも。いろいろなことを、田口さんはじめ、さわや書店とできるかと思っていた矢先、でした。

でも、形を変えて、これから!また何かできるかと思います♪

ちなみに、このゴールデンコンビのおススメ本がつまらなかった場合「返金orお酒をゴチソウしてもらう」という、ちえぞうオプションがついているのですが(笑)、今のところ、そんな機会はゼロでございます☆

そんな田口さんが手にしている「おもかげ復元師」…これは、まだ。買っても読めません。読まなくちゃ、と思いつつ。このページをめくるのは、ちょっと勇気がいる。ワタシには、まだ…。お盆すぎあたりでしょうか、NHKで特集番組をご覧になった方も多くいると思う。

そんな、この本に関連して。著者・笹原留似子さんをお迎えして。来週24日(土)、こんなイベントがあるので是非(さわや書店ツイッターから、そのまま引用)♪

≪≪≪講演会のお知らせ≫≫≫

11月24日(土)13時から、フェザン本館1階出逢いの広場で、「いまこそ被災地に想いを!! 2」を開催いたします。

第1部 稲泉蓮講演会(13時~) 第2部 笹原留似子・太田宣承講演会(14時半~)の二部構成です。入場無料です。

*第2部  笹原留似子・太田宣承講演会 「命」の大切さを伝え続ける二人による、震災を通した「生」を中心とした対談です。 「今、あなたを生きている命」 震災の風化への警鐘と震災を通じて今一度私たちが考えるべきものは、何なのか、をお話して頂きます。

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この前。盛岡で見えた空はとってもキレイだった!

「天高く ちえぞう 肥ゆる秋」と…揶揄されたシーズンでしたが。日いちにち、と。季節が移り変わり、冬へと向かってますね☆

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