「タカハシチエは、石井さんの遺した置き土産だから」
実名出してすみません、石井さん。この前の月曜、はじめて聞いたよ、石井さんのいろんなこと。
ラジオの仕事に行き詰まりを感じた時、石井さんのところに行った。「オマエ、ナレーションとかやってみたら？テレビの？声の幅に広がりも出るぜ」
そんなほぼ初めての現場が、千原ジュニアさんの番組でした。
スタッフさんに石井さんは「あとは、よろしく」と。放置プレイ。笑。そんでナレーションは素人同然のワタシが現場に放り込まれたわけでした。
「ホント、どーしようもないのを石井さんが送り込んだなぁと思ったけど、だんだん、こなれてきたんだよね」
今、いくつか。ナレーションの課題をこなす日々です。なんか、できそうな気がしてきた。
ワタシが後にも先にも、一度だけ。仕事で穴を開けたのが。この、ジュニアさんの番組のナレ録りでした。2008年の、岩手・宮城内陸地震。盛岡から東京に向かう新幹線、ちょうど仙台の手前あたりのトンネルの中で。真っ暗になった。マグニチュード7を、慌てた車掌さんが震度7とか車内アナウンスするし。電気はすぐ復旧して明るくなったんだけど、トンネルであの当時はケータイ電波もまるで通じず、車内の公衆電話に並ぶこと1時間半。自分が使ったテレホンカードを後ろの人に回して回して、使ってもらって、みたいな。出張帰りのおじさんたちと和気あいあい喋ったり、みんな焦る気持ちはあっても、車内の雰囲気は和やかだった（和やかにしよう、とみんな思っていたからなのかも）覚えがある。
盛岡を朝の8時前に出た新幹線で、トンネル内の新幹線を出て線路を歩いてJRの操車場？みたいなところに連れて行かれた。お昼の2時すぎぐらい。それから、その中の社員食堂でお食事をいただいて、操車場を始発の新幹線に乗る、というレア体験をして、東京戻ったのは夜の9時すぎだったような。
ケータイの電波が入って、最初に電話を鳴らした主が、石井さんだったんだよなぁ。
「大丈夫か？大丈夫なら、それでいいから、うん！」
でも、東京に戻ったら、全っ然。その優しさがないの（笑）。「オマエ、バカだなー！なんでその時の映像を全く撮ってねーんだよ！写真もないのかよ！？ケータイでも撮れるだろーが！バカ！」…なんで怒られなきゃいけないの？笑
根っからのテレビマンでした。
大学3年から卒業まで、日本テレビでアルバイトしました。その時に知り合った、石井さん。学生にすっごく優しかった（でもあの後聞くと、‘女子’学生には優しかったみたい、笑）。
いま、石井さんにいてほしい、と思うのに。石井さんは、もういません。
FM横浜のレポートで、平塚の駅に降りたのですが。あぁ、石井さんとお別れする時に、この駅に来たんだったなぁ、と。
それっきり不義理だったなぁ、と。ここ数日の、そんな流れから、急な今の流れです。石井さん、また、あの時の皆さんにお世話になってますよ、ワタシ。石井さんが遺した不出来な置き土産なんだってさ、ワタシは。
石井さんが、ニッコリしてくれるように。がんばる。
AJ氏との打ち合わせ。昼なのになぜかビールがある。笑
分かる方には分かるでしょう（世代的にもね）。AJ氏がギタリストだったバンド、これからちょっと、マイペースで活動をしていきます。来年早々のイベントのお手伝いを、ちょこっと、させて頂くことになりました。
打ち合わせと言いつつ、結局、音楽のことや業界の濃い話になる。いつもそう。
ライブハウスで2デイズのイベントを組むのですが、ある意味、これからのライブの見せ方みたいなのを考えるいいきっかけになっています、ってワタシは経営者でもアーティストでもないけど（笑）。週末のライブなら、もっと早い時間に始まるほうが、学生さんには嬉しいだろうしなぁ、とか。いろいろ、思うところもある昨今なので…少子化も進んでるし、変わっていかなきゃいけないところがあるんだろうなぁ、なんて。日々、考えたりしてるんですよ、何気に。笑