after NYC

ニューヨークから帰ってきた翌日からなんだかんだと動いていたら(渡航先やさまざまな要件を満たすことで現在は帰国後の行動制限はなく生活できます)、昨日ひさびさに横浜の中華街に出かけて(人メッチャ戻ってるね!)具合悪くなってしまいました。おそらく熱中症かと思いますが、ひどい頭痛も今朝には治まったしなんだかんだと15時間ぐらい寝てしまったみたいで今日から通常営業といったところでしょうか。お盆のお見送りをしたうえで。

まずはスペアザの野音ーーーー!!!メッチャ楽しみにしていたのは新作のインタビューをしたからというのもあれど(こちらからこぼれ話を是非)、今年のフジロック生配信を見ていてこれはやっぱり生で聴かなきゃアカン音やぁああああ!!!!!!って思ったから。なんだろう、きっとそう思う個人的に一番大きな要因は芹澤さんのローズの優しい鍵盤の音なのだけど、スペアザって4人で顔見合わせたりして演奏してない風に見えて何故にあんなに素晴らしいグルーヴが生まれるのだろう?と謎でしかないのだよね、謎。各々が担当の楽器に向き合ってるのにあんなにしっくり1つに音になる不思議。職人が集まっててお互いのことなんか話さないのにいつの間にかすごい工芸品が出来ちゃってる、みたいな。新しいアルバムの中の曲だとこのMVとか見てほしい感じ!

ホームタウン・横浜の大さん橋で撮影されているんだけど一発録り(を何回か録ったと言っていた気もするけど、要はパートでは録り直しはしていないということ)で、音もここで鳴らして録ってる。だからいわゆるCDとかサブスクで聴く音源とは別で、船の汽笛のような音も耳をすませばかすかに聴こえる。

人の手だけで鳴らせる音を鳴らしたいんですよ、といったことを語っていたのがとても印象的だった。今もって進化しつつあるテクノロジーを使えばメンバーがいる人数以上の音も出せたりしてもっともっと立体的な音にも出来るけど、スペアザはそれをやらない。

そんなお話とかも踏まえて改めてライブが生で見られる機会だった。“人力”に重きを置くこだわりを目の当たりに出来てとっても清々しかった。ニューヨーク帰りだから敢えて思ったことを書くと、マーケットとかでスペアザの音が生で響いていたらきっと映えるだろうしニューヨーカーにも気に入ってもらえる音だと思う。柳下さんのギターの音もなんとも言えない深さがあって、こだわりのコーヒー屋のマスターがうちはこの味しか出さないんですよ!みたいな感じ(わかる?笑)の音だし、又吉さんがアップライトのベースを使っているのも見られた上に最後の最後までお客さんに気を遣って“水分とってね、水分!”と呼びかける優しさ、宮原さんはオレンジのTシャツに高見山のモノマネまで炸裂させつつ、宮原さんが肝でこのバンドは成り立っているのを敢えて見せないようにしているのかな、とか推測したりしながら音と共にあっという間に時間が流れていった。飲まないつもりだったビールが1杯だけ、のつもりがするすると。しゃーないよなぁ、野音の売り上げに貢献したぜってことで。それはスペアザのせいだぞ、ってことで!

…そんなお話を全くすることなくすっかり別の雑談をしてしまったライブ後のご挨拶(苦)。今回、Player誌でのインタビューは自分の中で前作のリベンジもあったのだけれど、あんなに感謝していただいてわたしもただただ嬉しかったっていうのはここだけの話。ということで是非に手にしてみてくださいませ

演奏中以外は撮影OK、SNS等にも上げて欲しいとご本人からのお話もあった通りなので。ソファでくつろぐ左手はCaravanさま、わたしが手にするはコーヒー。コーヒーを飲みながらの新譜視聴会といった感じ@duo。観葉植物が飾られたりステージ上もリラクシンな雰囲気でさながらCaravanのホーム感といったところ。時にギターを手に弾き語ったり、インストの新作をCaravan旅写真で構成した映像を交えながら聴いたり。

このインスト新作がとても素敵で、数曲だけの試聴でもその場で欲しいと思うほどだったし、なんといってもCDにはオリジナルのコーヒー豆がつくという!で、そのコーヒーを会場では試飲しながら楽しめる、という日だったのです!YO!

なんかさすがCaravanだなぁって思った。オリジナルで、自分の道を歩きながら自分が良しと思う方向に進むその姿に。

ちなみにコーヒーはすごくしっかり・どっしりとした濃い味で、わたし的には好きな味でした。

こちらのお店(ザイマカ、と読むそう)は茅ヶ崎にあるそうで、Caravanと、そして今回のCD×コーヒー豆の色んなお話をマスター自ら語ってくれました。1杯のコーヒーを淹れる時間を少し大切に思うだけで人生がまたふわっと軽く楽しくなるような気がしました。ビスコッティはこれから食べます。ふふふ

そう、Caravanはいつも言っていたよね。人生は旅、って。でも人生が旅だっていうのをこのコロナ禍で、ニューヨークに行くまでで、すっかり忘れてた。ちょっと疲弊してた、やっぱり。とりあえず生きている感じで、全然、自分の考えが前を向いてなかったように思う。

さて、まずは本を読むところから始めよう。帰りの足取りがメッチャ軽かった。

電車の中吊り広告で見てからずっと行きたかったやつ!!!

このポスターにあるキャラクターの絵本のイメージが強いけれど、そこに行き着く前に描いていた絵画の展示もメッチャ感動だった。特に工員が休憩時間に本を読む姿の1枚は、国や自分の生活のために工員として必死に働きながらも合間に本を読み自己を高めようとしていて、そこにほのかに光が差し込んでいる。どんな環境でも自分の努力次第できっと報われると信じたいと思わせる絵だった。

“べんきょうしましょう”だったかな、とにかく展示室の最後の最後の文字まで見逃さずに見てほしい。すごく我に言われている感がして、はっとした。

べんきょうっていうのは机に向かって勉学に励むことだけではないのだよね。生きるという意味でのべんきょうっていうのはきっと、日々を生きながら色んなことに目を向けて色んなことを感じるということも指すのではないかなと思う。

とりあえずニューヨークから帰ってきてからYahoo!ニュースを見るのはやめた。というか時間は明らかに減ってると思う。このまま生きたい、電車の中とかでつい見ちゃうけど。もうやめよう、得るものはもっと他にどこかにあるはずだから。

きゅんきゅんするやつやでー!そしてこの撮影スポットの後には散財スポット(=グッズ売り場)が待ってるでー!!

東急本店ってもうすぐ閉館なんですってね。屋上のビアガーデンも今年最後っていうことで行ってみたのですが、飛行機が真上を飛んだりロケーションとしてはすごく良かったしお料理も美味しいので長居すると高く着くけどおすすめです。

もう1つおすすめなのはスタッフが皆、若いので選曲で今ドキを知ることができたこと(笑)。Saucy Dogやらマカロニえんぴつ、Vaundyなぞとりあえずわたしも知ってるアーティストで、“やっぱこういうのが好きなの?”ってスタッフの子と話しながら長居した客はヲレです。はい。

“J-PO P好きなお客さんがいらっしゃるっていうことで、マイヘア多めにしました!わたしも好きです!”とか言われたり(爆)、楽しみました。さすがに20代前半の子たちとお仕事で絡むとかはないけど、でも音楽に触れて影響を受ける大事な世代ってこの頃だものね。音楽は大事だってスタッフの子たちも言ってた、そんな子たちの中から音楽業界を志すような人がちゃんと少しでもいるような、そんな夢のある業界でなくてはいけないしそれをなんとか作っていなくてはとふつふつ湧き出るものがあった帰り道でした。行けたらもう1回、東急本店のビアガーデンには行ってみよう(^^)🎶

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