旅をはじめよう、せっこぎ、よ。

12月末に岩手県民会館でKen Yokoyama×The Birthday公演があり、続く形で大晦日には東京で20年続いたZepp Tokyoのラスト公演を飾ったのがELLEGARDEN×BRAHMAN。それらの素晴らしさを残そうと思ったのに上回ってくる出来事が毎日、たたみかけてくる。ふと思う、人生は余韻に浸る暇などない方が幸せなのかもしれないし、感受性が歳とともにさらに豊かになっているのかもしれないし、はたまた死に近づいているサインなのかもしれないし。

いずれにせよ、毎日を大切に愛おしく、精いっぱい過ごしたい。

1月末、予定を大幅に縮小する形になりましたが東北へと行ってきました。本当はあれも行って、あの人にも会って、実家に帰って…とか考えてたけど、出立の3日前にPCR検査を受け(神奈川県民無料の制度を使って)陰性証明を手にした後も盛岡に行くギリギリまで家に閉じこもって。文字にするとなんだかやるせないけど、あの時はよし盛岡行って良いよね!ってガッツポーズだった。こんな時代があったこともちゃんと残しておこう、自分の故郷にもおちおち帰れない時代があったんだぞ、と。

盛岡の路面は歩道もアイスリンク並みのトゥルントゥルンでございました。都会人ぶっちゃってあたふた歩いちゃったりなんかして。

そんでケセンロックに吉浜(よしはま)ラーメンで毎年出展している吉浜(きっぴん)食堂に顔を出したら「おかえり〜!まんず、座って座って!」…あぁここでもう長尻するパティーン確定。

そんでもってどん。出てきたムール貝。お通しだって。ありえない量。笑

寛ちゃんねる(って最近呼んでる。笑)。あ、彼のお話もこちらから聴けるので是非。

いつも変わらない。誰と話しても変わらない。

“ほい、ほい、今日もちょこっとずつ出していきますか”

こんなに脂がのりのりまくりのお刺身を盛岡で食べられるなんて。うっとり。

“そんじゃ、酒っこはこれにしますか”

適度に銘柄を変えて来る。しかもそれが魚に合う。いわゆるマリアージュってやつじゃなくって、海の、浜の人が無骨に一升瓶をコップに注いできて美味な魚と合わせてくれるって感じ。たまらんのよぉ。

昨年秋、久しぶりにお店に行った時にわたしはべろんべろんになりました(東北全体会議の時ですね、あの時も良き思い出ばかりだし今思えば今の自分の変化が始まった兆しはこの辺りだったのかもしれないな)。よっぱらって、いっぱいないた。わんわん泣いた。本当にありがとう。

まゆさまがわたしのこの日のカバンを見て気づいておりましたセンスはさすがでございます!!!そうです、盛岡にある生活芸術で買ったものです!!!残念ながらもうこのブランドは買えないみたいなのですが、アメリカにいるデザイナーさんでインドやアジアに出かけてデッドストックの布を見つけてはこうしてバッグを作っているんだというストーリーを聞いた記憶があります。ものを大切にする、古いものを新しく価値あるものに仕立てる。それに存在意義を見つけた生活芸術が日本の岩手まで持ってきてお店に並べる。ネットで気楽にお気に入りのものを見つけられる手軽さにはない、わたしの手に届くまでのストーリーだけでなく、この布が手に入れられた瞬間、いやこの布が生まれた時から語られない知られないストーリーがあるのだよね。

大量生産を否定するつもりはない。ただ、わたしはストーリーがあるものが好きな人間でいたい。ストーリーを大切に聞ける人間でいたい。

お店の外にある自販機で本を買ってきました。こんな経験はここでしかできないのではないでしょうか。爆

この日はもう1箇所、岩手のラーメンカルチャーを引っ張る名店・柳家を訪問。ヨネさんと会うのはいつぶりだろう、最後のシメで寄ることが多いのに「ほい!」とお酒のアテを出してくる(爆)、こんなのメニューにないじゃん!なんつって結局飲むのが終わらない。そんなこんなお世話になりっぱなしなお店も最近、店舗が新しくなり全然行けてなかったのだけど、ようやく!

目の前のクラブチェンジのビルが明るいの見ながらさぁ、黒沼さんはまだ頑張ってんのかなぁ、俺も頑張んなきゃなぁ、って思うんだよね。黒沼さんもそうだけどさ、ちえちゃんのためにも俺がもし出来ることがあったら何でもするから、何でも言ってね!

なかなかそんなことは言えない。だって自分のことで精一杯だもん。皆、自分が生きることでいっぱいいっぱいだもん。

出してもらったハイボール、全部飲めなくてごめん。でもあれ、マジで濃すぎ、サービスしすぎだっつーの、爆!いつもありがとう、これからもよろしくね!

短い滞在ではあったのだけど、BOOK NERDにも初訪問。一方的に知っているので一方的にまくしたてて喋る悪いクセを出して仙台へ移動!

BOOK NERD。さわや書店のPOPカルチャーで本を身近にした人間からするとこちらは全く体が別で、本の表紙から発する力のようなものをディスプレイに落とし込んでいて、絶対に見た事があったり知っている本、なのに手にしたくなってしまう不思議な力を宿す本の陳列をされているなぁと感心してしまう。店主と話さずとも、本を見つめて対峙することでそこに込められた意味を語りかけてくるような不思議な感覚。

残念ながらさわや書店も変わってしまった。かつてのあり方のさわや書店があって、BOOK NERDがあって。そんな地方都市だったら絶対にもっと面白いのに。なんだけど、BOOK NERDという本屋さんがあるだけでも幸せなことだなぁってすごく思った。そして今のさわや書店の店舗の方が好きな方もおられるだろうし、兎にも角にも時代は変わっている、のだ。単なる郷愁やノスタルジーは時に、進んでいく足枷になる。

そんな盛岡行きの大事な出来事はコチラね!で、コチラのことは岩手のタウン誌・アキュートのコラムに書くので!

そんでもってサイダーガールのことはコチラのインタビューも是非に読んで欲しいのよ〜そんでもってアルバムを聴いてほしいのよ〜🎶

じゃんっ。仙台にはグランディという大きなアリーナがありまして、久々に行きましたが〜グランディ行きのバスから検温やら消毒でバスチケットの往復それぞれに連絡先を書いて、と。これ、別に嫌味とかでもないしこの場に限ったことじゃないんですけど、もし万が一の時って本当になんとか出来るのでしょうか?そもそも万が一ってことがあるんでしょうか?ってくらい、コンサート・ライブ業界は本当にしっかりしているなぁとわたしはつくづく思うのです。

スタート前の注意アナウンスで“一瞬、声が出てしまうのは仕方がないとされています”とか、あれ正確に何て言ってたっけ。メモしとくんだったなぁ。ちょっと面白かったけど的確すぎるアナウンス文章だったと思う。公演中、洋次郎氏もちょっと触れてたしね。笑

RADWIMPSツアーファイナルはとてもとても素晴らしうございました。まず何がってホール・アリーナクラスで出来る最新形だったと思います、光やレーザーの使い方に花道のある組み方と使い方と。とてもとても美しかったし、バンドの演奏がこれまた。ラッドってこんなに技巧派なライブするっけ?ってくらいで、それはギターがツインでなおかつ1人が女性(元ねごとマスダミズキさんがメチャクチャすごいギタリストでビビった!)で、そのハーモニーがハマってたっていうのはすごく大きいと思った。いろんなことがありながらも最終的にツアーファイナルでこんなバンドライブを見せられるなんてラッドはやっぱり怪物。大丈夫、仮にこの先ぶくぶく太ってしまっても洋次郎氏のことはみんな愛すると思う(MCを受けて)♡

気づけばしっかり2時間半近いボリュームだったのにあっという間の時間だった。またこれから制作に入って、人様には見せられないような姿になると言っておられたしバンドマンも楽じゃないというようなことを言っていた。正直、華やかなステージに立っているバンドマンほど見えない泥臭い部分や大変さがわたしはあるような気がしている。それでもそんなことを超えるくらいのライブの、ステージのあの瞬間があるのだよね。見る側だけではないのだよ、ステージに立つ側もライブのステージに立つことでものすごいエネルギーを生んでいるんだと強く思う、バンドが続いていくために。

盛岡の駅についにこんなものが…(笑)!

仙台グランディでの素晴らしいライブのあとは残念ながらホテルの部屋で1人飲み。コロナのばかー!半額になっているお寿司を買ってつまみながら林先生のテレビ見て、いいこと言うなぁー!なんつってビールをぐびっと。ってもぅー、こんなの家でも普通に出来るやん!コロナのばかー!!

ってなわけで最後にお知らせなど!どんぞ!

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