一人が持つ力は偉大〜幡ヶ谷再生大学

さっそくですが昨日のできごと。千葉県鋸南町へと行って来ました。もう10日ほど経ちますが、台風15号の甚大な被害を受けた町の一つです。

(以下2枚、幡ヶ谷再生大学ツイッターから転載/きのうの活動報告もコチラから)

きのうは丸1日、とあるお宅のお片づけです。まずは必要なものとそうでないものの仕分けをしつつ、傷んだ家財などは分解しながら処分場へと運ぶ。処分場も何もかにも受け入れてくれるわけではないので、台風被害と関係ないと思うものはNG。でも雨で濡れてしまった布団は受け入れてくれてもいいと思うんだけどな…と、その前に。あの時、何があったのかと言うと。

こちらのお宅の方のお話では。夜に1階の寝室で寝ていたらいきなり顔に水がかかったのだそうです。「ん?」と起きるともう屋根の一部は飛んでいた。ちなみにもう1回言いますが、寝ていたのは1階です。

それからはもう家の中が一気にこれまでではなくなってしまった。こんなことが起こるんだ…家の中が一雨降れば水たまりができてしまう。きのう午後は雨の中での作業になったので、家の中にブルーシートを張るというこれまでになくて見たことも想像したこともない現場を目の当たりにすることになった。

いずれお家は解体するとして、でもこれからの生活で必要なものを残す。傷んでしまった襖やタンスは解体する。たかがこれだけの人数でも、すいすい進んでいく作業。

いつも思うことを改めて思う。一人の力は偉大だと。「1人で行っても」とか「1日だけ行っても」ということはない。1人でも1日でも、できることはある。そしてそんな場では学びも多いと。SLANGのKOさんが言う通りで、ボランティアを「させていただく」感じだ。

すごく個人的に感じたのは、この日、お宅のおかあさんがみるみる表情が明るくなっていったこと。夕方には「もうお茶にしましょう」って休憩が多い(笑)、こちらとしてはその時何が起こったのかと、お話を聞けるのはとても貴重なこと。

これだけの人数でも、いや、こんなにいなくても。人がいて、人と作業をするだけで。その日に思いを共有できるだけで。きっと、おかあさんはまた頑張って行かれると思う。わたしも、頑張ろうって思わせてもらった。

ちなみに社協(社会福祉協議会)の活動は昨日はお休みだったので、たまたま幡再のことを知った方が参加されたのだけど、まぁ動きがキビキビで重い荷物もなんのその。なんと御年75歳(!!!/写真・後ろの右)、肉体的にも鍛えなきゃこういう時に動けないわーとも思わされたのであった(^^)

当分、千葉での幡ヶ谷再生大学の活動は続く。それくらい、今回はいろんな手が足りていないと感じる(物資は大丈夫/お店も開いているし)。生きていくにはお金が必要だけど、今はそれ以前に今のこの状況をなるべく元に戻すべく整頓して修繕していくことだと実際に行ってみて感じた。今はお金よりも人の手が必要な気が個人的にはします。人の手ができることがまだまだいっぱいある!!!

お昼ご飯にいただいたカップ麺。こんなの初めて見たー!!!

ということで、夕方までの作業を終えてから、千葉の房総エリアを車で走ってみた。

ブルーシートの屋根、倒れている漁船。

飛来物で受けた衝撃だろうか、大破している車。

道の至るところにある集積場。時に公式の集積場なのか?と分からないような場所も。確かに処分したいものを処理するのが追いついていないのだろうけど、古き良き日本の漁村の風景も台無しだった。時間を追って解決するとは思うのだけどね。

自然には、なにものも、かなわない。考えたほうがいい。自分たちの豊かさとか便利さよりも何よりも、考えるべきことがある。

「温度帯変更者の表示」って何?って感じですが、けっこう表示されていて。これは推測ですが、停電が続いたことで冷蔵機器も温度管理ができず、保存の状況が変わっている商品ですよ、ということなのかと。単にコードミスかと思ってましたが多分そうではないですね(笑)。

スーパーにも寄ってきましたが、普通通りの光景でした。房総で獲れたお魚が並んでいて、特にサバなんてぴかぴか光ってて美味しそうだったな〜!また行きますよ、魚も食べに行きたいです千葉(^^)!

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