陸前高田市へ。

Kiss Me Deadly翌日。うーん正直キツかったけど(そんなこと言ったら車で乗っけてくれた、たばちゃんのほうがよっぽどキツかったよね。本当にありがとう!)、やっぱり、「行って良かった」になる。

(しかし改めて思うが、笑うしかないくらい、岩手は広い。笑)

つい10日前とかに来たばっかりですよね?という大船渡フリークスに新年のご挨拶もしまして向かうは、お隣の陸前高田市!

今回、現場に入られている方のご協力をいただき、ヘルメット+工事現場で必ず身につけるもの(何と言うのだったか、取材の時につけるビバークみたいなもの)を装着して。きっちり休み時間の昼12時〜1時間を使って案内していただきました。

これは、かさ上げがされている箇所の「内部」です。つまりは周り一面のように、かさ上げがずーっと広がるのではなく、こうして間にぽっかり空く空間というのがあるわけです。被害にあった商店が手つかずでこうして残っています(しかしながら写真で見るとまるで距離感が分かりませんが、あの商店までは徒歩移動はかなり距離があります)。

なぜでしょうか。ということは、書いているうちに推測も混じってしまうことになりそうなので、このブログには書きません。

ちなみに、この写真から分かっていただけるのは、かさ上げの高さかと。3階建ての建物とかさ上げの高さはほぼ同じで、陸前高田の中心部だったこの一辺はおよそ14メートルだそうです。

もうちょっと寄ってみましょうか。最上部のところにちょこんと青い突起がありますが、「ここまで津波が来ました」というサインです。建物は、まったくもって空洞です。

つい最近までは看板があったとのことですが、ここは高田病院です。多くの方の命を奪った場所です。工事がなされていようとも、花を手向けに来る方は今も多くいらっしゃると聞きます。

とにかく現場で働く方たちは、1日の持ち時間を大事にフル稼働されているのを目にしてきました。休憩の1時間を過ぎると、大きなトラックが列をなして動きを再開する。市の方針に従い、決められた工期をがんばって守ろうと県外からの方も、そして地元で70歳を超えた方々も「力になるのなら」と旗を降ったりするお手伝いをされているそうです。

海からの距離はどれくらいあるのかな。目視で海は見えるけど、かなりの距離がある。こんな距離までものすごい高さの波が押し寄せたのだと恐れおののく(ちなみに、先の写真の商店はこの場所と海の間にある)。この写真は、14メートルのかさ上げがされた場所から。この写真を撮った反対側、ほんの数百メートルくらいのところに新しくオープンした『アバッセ』という商業施設、囲むように住宅が造成されつつあります。新しい町が着々と作られている反面、このかさ上げされた場所というのは今後どうなっていくのでしょうか。

今もまだ、工事中にこんなものが見つかることがあるんですよ、と。奥に見える、チャイルドシート。

これまでもいろんな天災やら、それこそ戦争やら。いろいろなことがあって今の土地に住んでいるのはきっとどこにいても、何かしらがあるに違いないと思う。

かみしめる。

冷えた身体をあっためてくれた、アバッセのすぐそばにある「中華食堂 熊谷」の担々麺(白)。(黒)というのもメニューにあって、次回は(黒)を試さなくちゃ(ツイッターだと(黒)派もいらっしゃったしね!)!

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