ブリヂストン美術館がビルの建て替えのためにしばらく閉館になる…こちら、個人的には1、2を争うくらい行ってる回数が多い美術館だと思うのだけども。
未だ一度も、こちらに収蔵されているアンリ・ルソー作品にはお目にかかっていない…(T_T)
そんなわけでホントにふられまくっているんですが、一時閉館前のこの企画でつ・い・に!!!
『牧場』という作品にお目にかかれました!!!
ブリヂストン美術館にあるルソーの絵だと飛行船が描かれてる絵(『イヴリー海岸』)が有名で、本来ならワタシが行った日はこちらが飾られてるはずだったんだけど(会期中の入れ替え前だったので)…‘都合により…’との注意書きと共に…うーむ、うーむ残念。チケットの半券で半額で入れるそうなんで、もう1回行こうと思ってたのになぁ。
つーかホントにルソー作品と縁がなさすぎる自分に笑う…爆
とは言え『牧場』は個人的にはとても好きになれる作品でした。木の葉っぱの描き方とかも丁寧で。ルソーにしてはまともっちゃまとも、みたいな絵。笑
東京駅からちょっと歩けば異彩を放つビルのショーウィンドウ。でも、この界隈を彩っていたんだろうな、というのは簡単に想像がつく。
詳細な説明は他にゆだねますが。ブリヂストンというタイヤメーカーが文化に一功績を与えてきたのは間違いのない事実であって。創設者・石橋正二郎が初めてアメリカに渡った時、多くの都市を回って10以上の美術館を見学したんだそうです。
「大都市のビジネス街に世界有数の近代美術コレクションがあって、さまざまな人々が訪れ楽しむ光景は、正二郎の心に深く刻み付けられました」
と、今回の展示を見に行くともらえる冊子に書いてありました。東京のビジネス街に美術館があるということがとても大事な意義があること、と考えていたのがよく分かる。
そんな正二郎がいちばん感銘を受けたのは、ニューヨーク・近代美術館だと言う。ワタシが行ったのはもう8年前だった(ブログってやっぱり便利ね!)。いま、改めて行ってみたいな。近代美術館でパっと思い出すのは、カメラ撮影がOKっていうのにとにかくビックリしてカメラ(あの時はハンディカム持ってったんだよね、なんで写真もハンディカムで撮ってた)で写真撮ろうとしたら、「No!」って笑顔で言われて、気づいたら映像のほうが回ってた、とか(写真は良くても録画はダメなんだよね、たぶん今も)。
あぁ、なんだかいろいろ蘇ってくる。あの時のこと。
絵にこんなに興味を持たせてくれた、原田マハさんの著「楽園のカンヴァス」にまつわるルソーの絵だってここにある!
あの時、ルソーの絵は見てるんだろうか。しれ〜っと通り過ぎてるんだろうか。いろいろ蘇ってきても、さすがにルソーの記憶はないな全く。当たり前だけど。
生きてるってこういうことなんだろうな。
いろんなことを詳細に残し記録することではなく、こうして思い出しては、記憶の穴を埋めていく。
そうすると、時が経って気づくこととかもあったりするんだよね。「あ、あの時のことがこう繋がるのか!」なんて。繋がる、って人と人もあるけど、それだけじゃない。そうやって生きていると、なんだかんだ、やっぱり。楽しいことのほうが、ほんのちょっと。多いような気がします(^^)
…って、絵から話が逸れましたが。絵を見るようになって、また生きることが面白くなってるのは間違いない、ってことですネ♪