今日の岩手日報にこんな記事が載っておりました。岩手・三陸沿岸部の大船渡市の今後の復興計画です。
ワタシが大船渡を訪れた初秋、街の中はこのように「土地のかさ上げ」が至るところで進められておりました。
写真で見ても伝わりにくいかもしれないけど、土を盛って4メートルほどの高さがあります。こうして目の当りにすると、一朝一夕に進むものではないよなぁ、というのがよく分かる。ここはちょうど、岩手日報の記事にある「大船渡プラザホテル」前の土地。そして震災前には、デパートが建っていたところです。また、震災後から今に至るまで冠水が起こる土地でもある。海が満潮で雨が降った時にはこの辺り一帯が水浸しになります。なぜかというと、震災で地盤が下がっているからです。このあたりも70センチ~以上は下がってると聞きました。
さて、この日ワタシは初めてコチラへとお邪魔しました♪
大船渡にあるコミュニティFM・「FMねまらいん」。
もともとは震災後、臨時の災害FMとして立ち上がりました。地元の方が欲しい情報を発信するために。そしてその時は、災害FMの認可というのがすんなり通った時でもあり(情報発信という理由から)、岩手県内でも津波被害の大きかった沿岸部を中心に設立が相次ぎました。
それから時を経て、災害FMとしての役割を終えようとした時に。こちらの方々は「FMを残す」という決断をしたんですね。そこで、災害FMからコミュニティFMへと形を変え、‘ねまらいん’というステーションネームをつけ、また新しくスタートしたんです。それが昨年4月のこと。
ねまらいん、スタッフの皆さんとパチ。そしてこちらが、FMねまらいんのスタジオ。
必要最低限の機材と小さなブース。
「放送」というものを改めて考えさせられる大きなきっかけとなりました。
いざ、という時には。4名いらっしゃる地元パーソナリティ、全員が。緊急の放送ができるんだそうです。
この「放送を送出する」ということが、とってもネックだったりします。
まず、一般的なFM局では、喋り手一人で緊急時の放送というのは絶対的に無理です。そもそも機材のことが分からない。ミキサーさんや技術の人間が誰かいないと「いざ」に対応できないのです。
そして、地方局では圧倒的に東京からの番組をネットしている時間が長いわけで。東京ネットの時間帯に緊急のことが起こっても、すぐに自社の放送に切り変えることはできないのです(これについて詳述は省略します)。
それと、「緊急時に何の情報を発信するか」ということ。おおよそ地方のFM局には『報道部』というものが存在しないからです。こういう時AM波が強いのは、だいたいがテレビと兼営局なので、テレビの報道部から情報をもらえることですね。
FMねまらいんでは、地元の方たちとの繋がりを持ちつつあって、緊急時に「あのエリアが危ない」となれば、すぐにそのエリアのご近所さんに連絡をとって情報を提供してもらったりしているそうです。ラジオは、こういう信頼関係の築き方が放送の内容に反映されても良いのでは(特に県域などの地方局に関して)?と、ちょっと考えさせられたのでした。メールやファックスなどで情報をお寄せいただけるのもとてもありがたいことなのですが、逆に、「果たしてこの方の情報を信頼してよいのか?」と疑心暗鬼になってしまう。し、「こっちは紹介してこっちは紹介しない」の差が出たりすることがある。
…そういうのを防ぐためにも最終的に、いろんな方との信頼あるネットワークがこれからのラジオの情報発信を助けてもらうことになるのではないのかなぁ?なんてことを、ぼんやりと考えたりしたのでした。
そんな、FMねまらいんにお邪魔した様子は『RADIO FRIENDS』でオンエアになりました。首都圏のラジオ局が月に一度持ち回りで、東北の様子を紹介していく番組です。それが個人的に大好きなインターFMで、こんな形でインターFMに出演できたことがとっても嬉しかった。このオンエアの日のいろんなことは感無量。ラジオを続けていこう、って思った放送になりました。しっかし一緒に出演していたShellyさんがメーッチャかわいかった(上のリンクを見てね)!テレビで見ててそんなふうに思ったことないのに(失礼だけど)!
そんでそんで。取材で行ったのに、ずうずうしくもFMねまらいん・夕方の番組に生出演させてもらったオレ(笑)。自分がゲストっていう立場なんてほぼ経験がないんで、いやぁヘンなキンチョー!で、正面に座るパーソナリティの伊藤さんを激写☆
こんな感じでパーソナリティが曲も自分でオンエアしながらミキサー卓もいじって喋る、ってなわけであります。
夕方の生放送を終わってFMねまらいんを出たら。高いところから、海がよーく見渡せたし夕暮れの空の色がえも言えぬ美しさでした。こんなに穏やかな海なのに…なぜあんな津波が起こるんだろう。
大船渡ってところもまーた広いんだー。でも、「今日はチエちゃんの運転手すっから!」って、いろんな移動を助けてくれたのが、Kesen Rockスタッフ・ゆうちゃん。本当にこの日はありがとう!ゆうちゃんの他にも、同じくケセンスタッフ・エビちゃんにも助けてもらって。本当に本当にありがとう!これからもよろしくね(^^)!
さて、大船渡と言えば。やはり震災後の、東北ライブハウス大作戦で。『Freaks』というライブハウスが建設された場所です。フリークスはこれから、新しい場所へと移ります。
それがこちらの、仮設商店街の中!
じゃーん!
前のように、普通にライブというわけには仮設の商店街の中にある以上できませんが、アコースティックな音が楽しめる場所になる予定だそうです♪
ちょうどこの日も、みんなで作業中でした!
すみえちゃん(真ん中)&たばちゃん。いっつもちえぞが酔っぱらってご迷惑をおかけしてる方たちです。ママさんみたいですね、ワタシの(笑)。やはりケセンロックでもお世話になってるみんなでもありまして、これまた引き続きよろしくお願いしゃーっす!
そうそう、大船渡と言えば!有名なのに、これまで食べたことがなかったんだー!
東北ライブハウス大作戦の現地スタッフ・工藤くん(幼い頃はジャニーズ志望/こう見えて怖いものが苦手)を引き連れ行ったぜ!
『黒船』!!!
さんまだしのスープが有名なラーメン屋さんで、カップラーメンとして全国発売になったことも記憶に新しい。いやぁ個人的にはチョー気に入っちゃった!近くに住んでる人が羨ましス!あっさりすぎず、でもギトギトしてるわけでもなくって◎!うーん、写真見てたらまーた食べたくなってきちゃった…
あと。大船渡と言えば『かもめの玉子』というお菓子をイメージする方が多いと思うし、実際ワタシもそうなんですが、今回。地元の方に勧められた銘菓がコチラ『おひとつ』…‘大船渡名物’って書いてあるように、地元の方にはとってもポピュラーみたい。実際、FMねまらいんにお邪魔した時もまずこれを出された(マジ)!あんこが入ったおまんじゅう。シンプルに美味で飽きないお味、といったところかな。大船渡に行った際には、ゼヒこちらも☆