世界は悲しすぎる

きのうは初めてこちらの映画館に行ってみました♪

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渋谷・アップリンク。これまでの映画館のスタイルを覆す造りだったなー。ゆったりリクライニングチェアとか一人掛けのソファでくつろぎながら、小さめのスクリーンを見る。ちょっとした豪邸のホームシアターで見てるかのよう(いくつか上映ホールがあるみたいなので。少なくともワタシがきのう入ったホールに関しては)。個人的には好きな雰囲気♪

こちらで。堀潤さんが撮った映画「変身〜Metamorphosis(←音出ます)」を見てきました。アメリカでの取材も織り交ぜながら、福島の原発メルトダウンを追ったドキュメンタリー。

本当に。胸が苦しい。でも、最後の最後、アメリカで放射能の調査に関わる方がインタビュアーの堀さんに対して、こう言う。

「間もなく あなたは忘れられる」

でも、福島第一原発で働く人はこう言う。「40〜50年経っても終わらない。決して終わらないから」

ちょうど、箭内道彦さんがNHKでお届けしている「福島をずっと見ているTV」を見るようになって、過日。同じように、福島の原発で働く方たちの赤裸裸なインタビューを見て(あれでも編集は加わっていて全ては伝わっていないのだろう。想像するに現実の環境はもっともっと、ひどいに違いない)。

この事態は、誰か任せでいい問題ではない。このままだと収束まで、何十年もかかるのは間違いない。人手は明らかに先細りになるでしょう。

人ごとではないのだ。

 

ちょうど、おととい。佐野眞一さんの「津波と原発」を読み終えました。知らないことがいっぱい書いてあった。起きてしまったことではあるが、起きてしまう前・つまりは、福島に原発ができたという歴史が、とてもためになる。佐野さんの文章はとても分かりやすい。まさかあの正力松太郎がからんでいたとは。戦後、どうして核をつかった発電を考えたんだろう、進めていけたんだろう。日本というこの国で、人が痛みを負っているのに。

当たり前のように原発から生み出された電力を使ってきたことが、当たり前ではない。同じように、福島の現状がこのまま‘当たり前’のようになってしまうのが、想像すると、とても怖い。

佐野さんのこの本、お勧めします。少なくとも、本についている帯だけは手にして読んでほしい。「被災地に広がる瓦礫以上に深刻な精神な瓦礫」…せめて、この文言が入った、帯だけは。

 

高野寛さん。自分のプロフィールは未だに変えられない部分で、「高野寛をこよなく愛す」と…やっぱり、原点は変わらないよね。笑

そんな高野寛さんのファーストアルバムがこちら。

きのうの帰り道。アタマの中をぐるぐるしてたのがこのアルバムに入っている曲「世界は悲しすぎる」。

おわりだろうか はじまりだろうか だれもがきづいて いるはずだ

セカンドアルバムに入った「アトムの夢」という曲も、是非。高野さんはもう20年以上に、原子力のことを投げかけている。高野さんのブログ、前も貼ったような気がしますけど、是非読んでもらいたいので⇨コチラ

 

あ!

と思って。ドコデモFM経由で、今はふくしまFMでアナウンサーをしている、古賀さん(元FM岩手)の朝の番組を聞いてみたら、まさに「環境放射能測定値」をお伝えしているところだ。

おかしいでしょ。こういう値が毎日放送される、って。そしてそれが普通になってしまうことは、もっと怖い。

他人事じゃない。

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