釜石/大船渡/陸前高田の副市長とのディスカッション@銀座

今回、こういった機会に恵まれてお目にかかれたのもとってもいい機会だった、と。まずは、まずは。感謝します。
この企画は。
東京で。震災後、岩手・宮城の沿岸部の支援活動を続けている皆さんが。こんなことはできないだろうか?と考えて(正直、お酒飲みながら「できたらいいね〜」というレベルだったそうです。それが、あっという間に形になって、実行委員の皆さんは口々に言ってた。「こんなに早く、実現するとはね〜?」と)。実現に至ったものです。
嶋田さん。東京生まれ、財務省からことし春、釜石の副市長へ。
角田さん。広島出身、建設省からやはりことし春、大船渡の副市長へ。
久保田さん。静岡生まれ、内閣府から昨年8月に、陸前高田の副市長へ。
いわゆる‘キャリア’な中央官僚のお三方が。地元でも何でもないところへ。震災後、赴任した。
そんな共通項の皆さんをお迎えしてのディスカッション。
お三方とも。
とにかく。話が理路整然としている。「もしかして、言葉に詰まるようなことがあったら次の方にさっさと振ってほしい」と言われていたのだけど、進行の立場で、そんなふうになる場面は一度もなかった。
むしろ、皆さんとてもスマートに。聞いていて飽きないお話のされ方をする。20〜30代という若い副市長は、皆さん。引き込む話し方をされる。

以下、ちえぞうなりに。書いておくべきことを書いておこう。
今回、とーってもよく分かったこと。考えるべきこと。は。ちえぞう的には、2っつ。
①今後の情報発信
②マッチング
①に関しては。「陸前高田を見習え」等、のことを、他の二副市長は言われている、なんてことも言ってたなぁ。
実際、陸前高田は久保田副市長に関してもこんなページが立ち上がってる→コチラ
また、フェイスブックの活用例も三自治体の中では群を抜いているし、この、陸前高田のキャラクター・ゆめちゃん(正式には「たかたのゆめちゃん」だそう)、なんてのを震災後に生み出したのも。やはり、行動が早いし、発信のことを考えている、と言っていいと思う。
大船渡では。大船渡市のツイッターのつぶやきをするのに、‘課長決裁’が必要だった(今は違うそう)という話には会場爆笑。
即時性のメディアでそりゃあないよねぇ。笑!
いかんせん、行政の現状としては「人手が足りない」…(これについては②の部分とかぶってくるところがあるのですが)、そんな現状なので、行政主体で素早い発信まで求めるのは、無理だと言わざるを得ないと思った。
じゃあどうするか。風化風化と言われて来ている中で、今こそ、この部分が大切で、必要になっているところ。
この部分はねぇ、ちえぞうも。ちょっとアタマをひねりたいです。
私見で行くと。
ちょうど、「東京で活動している支援団体が一つにまとまれるような環境を作れないか」という話もあったりして、もしかすると。こういうネットワークの力で何かできることがあるかもしれないし(支援団体の活動もいっぱいいっぱいなのも重々承知しているのですが、ネットワークが築ければ負担も分担できますしね)。
で。
②が。今回、改めて見えた、大きな問題です。
人手が足りない…と書いたばかりですが、これに関しては。例えば。こんな話を聞いたことがあります。
某市役所から、沿岸部に派遣されて、漁業・港湾関係の配属になった。が、実際のところ、海に関する業務なんて未経験で、結局は、派遣されたほうも一からやらなくてはならず、業務に従事できるまでに時間がかかってしまう。
仙台市の復興が早い、と言われているのは。同規模の政令指定都市から同じような職種の方が派遣されているからだ、なんて話も聞きます。
どんな人手が必要で、また、今の物資のニーズはこんなもので、という。
そういうマッチングが、そう、物の部分だけでなく、今はとくに、人、の部分なんだと実感。
話を広げれば、そういうマッチングがうまく行かなくて、市民の就労に関してもうまくいっていない、ということも聞く。
物のマッチングに関しては、やはり。アマゾンを使ったマッチングシステムを導入した時は「さすが!」と思った。
(今は限られた活動・動物のエサ支援等、限られた使い方をしてる→コチラ
話が逸れますが、自治体もあれやこれや、言われて。時に批判をされるのと同じように。支援団体のある方がこんなようなことを言ってました。
「いろんなことをいろんなところから言われて、活動も、結構キツい」…偽らざる、本音でしょう。
「国の援助が不十分ではないのか」という意見もいただいたのですが。これに関しては、ちょっと想像の部分もあるのですが。
予算はおりはじめています。これまでの市の予算では考えられない規模の。ですが、ここも言うならば、マッチング。
予算がきていても、同じような人員体制でそれをさばいていくのもとっても難しいことだ、と。これは副市長のお三方ではない、別な方に聞きました。
ただでさえ人の手が欲しい中で、人員が機能していなくて、さて、この予算はどうしましょ?5年以内にちゃんとやってくださいね、とは言われても。結局、今は、時間だけが流れてる、使うまでには至ってない。
そんな感じのような気がしました。
ちえぞう的に聞きたかったのは、復興庁と県・自治体との関係性です。
復興庁は「ワンストップで対応する」と。はっきり、HPにも、書いています。
でも、実際のところは。道路のことは国交省だから、学校の建て直しは文科省だから、なんて具合に。そりゃあ仕方ないでしょうけど、結局いろんな省庁に連絡を取る間に入ってる役割しか果たせてないんじゃないんですかねぇ。なんてね、思うわけですよ。各市町村とちゃんとしたヒアリングしたのもゴールデンウイーク頃だった、と聞きますし。それって、復興庁立ち上がって3か月くらい経ってからってことじゃないすか?遅くない??
これは憶測ですが、中央からやってきた副市長さんたちが直接、中央に連絡するほうが早いかもしれないよね。笑。
復興庁が立ち上がって「助かった、良かった」って部分。聞きたかったなぁ。ま、次回!
会場に集まった聴衆の皆々様、は。こちらの予想をだいぶ超えました。
それこそ、この企画の‘情報発信’が、ネットのソーシャルネットワークがほぼ、だった中で。立ち見の方も多くいらしたこと、そしてまた、三副市長に質問したい方がいっぱいいたようにお見受けしたのが。
勝手に、心強かったです。
関東でも、まだまだ、まだまだ。関心を持ち、風化なんてとんでもない!と思っている方が、いっぱい、いーっぱい、いる、と。
ワタシは、確信させられました!
まずは、1回目。こういう企画ができて、たっくさんの方が集ってくださったこと、で。
実行委員ではないワタシが言うのもちょっと何かもしれませんが、「良かった」と思います。
次回も、集まってくれるかな〜?と最後、ステージで三副市長に聞いたら、率先して「いいとも〜!」と言ってくれた、嶋田副市長(笑)。
こんなノリの良さをはじめ、お若い三人の副市長の皆サマが、何かを。変えてくれる、やってくれる、と!
ワタシは信じます!

This entry was posted in ほぼ毎日更新From ケータイ. Bookmark the permalink.

Comments are closed.