この世界の、片隅で☆

ということで。

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原作のマンガも買ってしまった(笑)。でも、話が時おり端折ってる感があるところが正直あって、そこを補いたいのよね原作で。

もう私は、わたしは。 東日本大震災が起こったあの時のことが、頭を過って仕方なかったです。 このまま建物と共に倒れて死んでいくのかもしれない、と一瞬、思ったことをはっきり思い出しました。

FM岩手のスタジオの中。真っ正面にSディレクターがいるけれど。でもそれ以上の記憶はない。「はい、動線かくほー!!!」と(当時の)加藤アナウンサーがスタジオの重い扉を開けて入って来て、あ、生放送に戻った…と思う。

戦争は震災のような、天災ではなく人為であって。それでこんな死の恐怖が続くなんて。あってはならない、絶対に。しかしながらこの作品の中では、そんな状況の中でも日々、マイペースに(ところが本人はこういう性格に落ち込んだりしているのかもしれないけれど)生きているところが、物語とは言え素晴らしかった。日々の、日常の暮らしがとっても大切で、愛おしく思い生きなければいけない、と思った。

戦時中は情報の伝達手段はラジオで、この物語の中でもラジオでの玉音放送の様子が描かれている。 そんなラジオは今や‘オワコン(=終わったコンテンツ)’だと…でも、いや、そうではない、と改めて思うような、かなり的を射てるこんな記事を見たりした先週、そうも思わせるイベントに、立て続けにお邪魔させてもらいまして☆

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『ほめられてのびるラジオ』という、毎週木曜に配信されている番組が10周年を迎えたとのことでお祝いイベントに行ってきました@ディファ有明。

ざっくり言うと…声優さんのイベントかな?なんて、物見遊山的な感じで出かけたのですが…

また知らない世界を、開けてもらったように思います。

ステージには誰もいない、でも声は聞こえる。室内で、いろんな声の人が喋ってるそれこそ‘ラジオ番組’を、みんなで聞いて笑ってる感じ。同じ場所にいながら、ステージに人の姿はない。

リンクを貼った記事の言葉を借りれば、本当にそんな‘絶妙な距離感’のようなものが、ラジオのすごくいいところなんだろうと思う。そしてこの日のこのイベントでまさに感じたのが、それだった。

このラジオが好きで、っていう人どうしの横の繋がりは今の時代、それこそSNSを使ってどんどん広げたりできる。あの話、面白かったなー、あの人の声、いいわー、なんてのも共有したりなんかしてね。でも、その横の繋がりの軸にあるのは、届くようで届かない、番組をお届けしている人間やスタッフなのであって。近いようで遠くもない、ねぇ、聞いてよ、ってつい気軽に言いたくてメールとか送っちゃうけど会ってすぐに話せるわけではない、でもだからこそいいんだよね、という、その感じ。

声優さんのラジオ番組は、いわゆるラジオパーソナリティが考えるよりもいとも簡単に。そんな関係性と距離感ができてしまってるような、なんとなく、そんな気もしたのでした。

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有明は、いま市場の移転で話題の豊洲エリアにもほど近く。夜景がキレイです☆

しかし豊洲マダムのことを「キャナリーゼ(canal=運河)」とか言うらしいんですが、なんなんですか(笑)!?

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「ラジオは電波だ。電波はどこにでも飛んで行く。だから君もどこへでも飛んで行って、スタジオでなく、電波が届いた先がどうなっているのかを見聞きしなさい。話を聞きなさい。そして、それを持って帰って、スタジオで話しなさい。」

…永六輔さんが師と仰いだ方(宮本常一さん)の、この言葉が。朗読で紹介されました。この言葉を知ることができただけで、もう行った甲斐があったと思いました。

永六輔さんのことはもちろん、知らない方はいないであろう方ですが。昨年、この世を去られてから初めて、ベストセラーの『大往生』を読んだんです。とてもためになりました。なんで、自分の中では、永さんは作家であったり、作詞をされたり、そんな大御所がずーっとAMラジオを細々と続けていらっしゃる、そんなイメージだったのですが。永さんは自分の存在の中に、ラジオというものをとても重要な位置に据えておられた方だったんですね。この日の公演を通して、教えてもらいました。ラジオ界の、大をいくつつけても足りないくらいの偉大な、大先輩でした!

この日はポスターにもあるように、永さんが手がけた曲をいろんな世代で歌う、というのもありまして。デューク・エイセスってすごい!って思ったし、その皆さんと寸分の狂いもなく歌い上げるLittle Glee Monsterがこれまた素晴らしくって!怪物でしたよその名の通り!!大友良英バンドの演奏、ゲスト・さかいゆうさんの歌声も久しぶりにタンノウできて、本当に良き夜でした☆

しかし…

「関内駅からどうやって歩いたら、ここに着くわけ!?」by 廣畑さん…横浜のライブハウス・F.A.Dのボス。

永さんの追悼コンサートは神奈川芸術劇場という場所での開催で、関内駅から10分歩くかどうか、という距離と聞いていたのですが…不安だったので、地図アプリも起動して歩いていたんですが…

うーん見覚えある場所だぞココ。つーことでFADに着く有様。ボスに道案内してもらって、開演1分前にギリギリ会場到着。ホッ☆

(まぁーヨコハマいるのに、FADに挨拶しないで向かうっていう失礼はするな!っつうお導きですよねーこりゃこりゃ!廣畑さん&FADの皆さま、今年もよろしくですっ!)

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