TOSHI-LOWさん。BRAHMANというバンドのボーカル。
おっかない（＝恐い）人、おっかないバンド。そんなイメージだった。だってなーんも喋んないでドコスコドコスコ、ハードな音、やってんだもん。
何年マエだったかしら、初めて見たの？ZEPP仙台のイベントだったなー。
そのあたりから、宮古にもライブに来るようになってね。宮古の人と繋がったのは、ある意味、ブラフマンというバンドがいたから。
盛岡のライブハウス・clubchange waveでチラシ配ってたんだよね、ブラフマンの宮古ライブの。そのチラシ見て、「盛岡以外の場所でライブって面白いし、番組で告知しませんか？」って、あたし、声をかけた。忘れない。
宮古のライブはその後何度か誘われても、行く機会には恵まれず。というか、腰が重かったんだよね。「行こうと思えば行けたのに、行ってません」と、言うのが正しい。
それぐらい、音楽的には。ジャンル的に、自分が好きな感じではなかった。はっきり言うとね。
でも。それこそ、ご本人を前に、あたし。インタビューで言った。
「ジャンルとか音楽とか、そんなの関係なくって。震災があって、何が正しいか、なんて分かんないけど、とにかく‘動け’、ってことを。ライブを通して教えてくれたのは、ブラフマンだった」
2011年3月11日の震災があって。それから、ライブは軒並み中止になった。
そんなのを打ち破ってくれたのは、ブラフマンだった。4月10日のライブ。あの時、ライブなんか見に行っていいんだろうか？と、思わなかった人なんていない。
でも。見に行ったことで、分かったことがある。
『何が正しいか、なんて、分からない。ただ、自分ができること、で。動けばいい』
ライブを通して、見せてもらった。本当にありがたかった。あんな時にライブに来るということも相当なことだもん。ライブなんかしてる場合じゃねーだろ、って。ブラフマンへの風当たりも相当だったと聞く。でもね、「自分たちが捨て石になって、ホントに、小さな穴でも開けられれば」…と、いうようなこと、を。トシロウさんは、言っていた。
立場はそれぞれ違えど。見に来てるお客さんだってそれぞれ違えど。
でも。トシロウさんは。あの時あの空間にいた全ての人のココロの中に。大なり小なり、穴を開けてくれた。
いつか、あのライブのお礼をしたいと思っていた。その後、ライブでお目にかかってご挨拶とかさせてもらうことはあっても、ちゃんと、ちゃんと。
‘放送’を通して。伝えたかった。それが、叶った。
2月24日、FM岩手で放送した「おんがくのちから（仮）」で。
日付的には変わって、25日ということになるけど、表記上は24日。こんなに自分のこと言うのも何だけど、あぁ、良かった、って思える、そんな誕生日になりました☆
あたし、やること、やったよ。
肩の力が本当にすーっと抜けました。
今回のインタビューに尽力してくれた、レコード会社の男の子が。まーた見た目では分かんない（笑）くらい、熱くって。あたしの思いを汲んで、頑張ってくれた。
そんな彼は、昨年秋。宮古＆大船渡のブラフマンliveにレンタカー借りて行ってる。行動はとにかく熱い！けど、トシロウさんに「ボソボソボソボソ、何喋ってっか、わかんねーんだよっ」と言われる、いじられキャラ。
そして最近分かったこととしては、彼は大学の後輩で、さらに言うと、「マスコミ研究室（←今は無い）」という、マスコミ志望の学生が入るサークル（平たく言えば）の後輩でもあって、お世話になってる先輩が一緒だった（笑）、っつう。
まん中に写る、ゆかりさん、は。前に、石巻でボランティアをされてる方です、とご紹介いただいて。ゆかりさんに石巻のお話を聞き、あたしは、知りうる岩手の話をした、というちょっとしたミーティングがあって、それ以来の再会。1年くらいぶり？
で！
ゆかりさんが。トシロウご夫妻とすっごく仲良しだったのよね（笑）。まーったく知らなかったのですが（ブラフマン好きには有名みたいだけど）。そんなわけで、インタビューを収録してる場にも突如、乱入、と相成ったわけ。繋がるでしょ？
トシロウさんや、その周りにいる方々。いろんな方のいろーんなお話を聞けている、ここ最近。そしてそのお話が、とーっても、とーっても！人として大切なお話で、一人の「人間」として。まだまだだなぁ自分、って。思わされることばっかりなんですよ☆
放送の翌日。
トシロウさんのトークイベント＠タワーレコード仙台へ。
物事を大きく見ればいい。仮にこのライブが赤字でも、全体で、そうならなければいい、というような話（わかりやすく書くと）には、今、あたし自身もすっごく思ってることで同じ考え方で嬉しかったし、会場にいた、音楽ライター志望の男の子へのアドバイスで「自分の‘ことば’を持って、相手の目を見て話せ」と言っていたこと。まさにその通りだと思った。あたしもまだ、まだ。自分のことば探しの旅の途中♪
で。
イベント終わりにみんなで、まずは牛タン。トシロウさんも、ゆかりさんも、レコード会社の後輩も。みんな、みんなで！そして、石巻のライブハウス・BLUE RESISTANCE・黒澤さんとゆーっくりお話しできたのも、良かった。あー、写真撮るの忘れたぁ…（黒澤さんがこれまたナイスキャラでさぁ。笑）
そんで。この男も☆
よーく酔っぱらっては、あたしがイタ電をするのがこの男です。笑。まぁ、もんのすごい某イベンター・某氏です。
しっかしひっさびさな体育会系の飲みになりました。と、だけ、書いておきます。でもこーゆうの、嫌いじゃない（笑）。こーゆうの、年齢もあんのかなぁ…
いっつもなら先頭切ってラーメン食べてシメる、あたくしなのに。この日はラーメンたどり着けなかったもんなぁ（トシロウ先輩はじめみんな行ってましたけどねー。すっげー食べてて、「うわぁ噂はマジだ！」って思った。笑）。飲んだよー！！笑！
そもそも。
最初に書いた、宮古ライブのチラシを配ってたヤツ。彼は、震災の日から、見つかってません。
「トシロウさん、打ち上げ終わってから、ラーメン行くんすよ〜そんで、チョー大盛りとか頼まされて、食べましたよぉ〜」…笑顔で、楽しそうに話す彼のことを思い出す。そりゃあ、大好きなアーティストに言われちゃ断れないよね。笑
震災の前・2011年の1月。clubchange waveが移転オープンということになって、こけら落としliveをしたのは。ブラフマンだった。
あたし、この日にのっぴきならないお仕事（某銀行の新春イベントで講演会の講師←マジで笑って！大役すぎるだろー！）があり…今でも悔やまれるのだが…行けなかったこと。打ち上げの席からも電話が何回もかかってきた、「打ち上げでもいいから、来い！」って…宮古の人（もトーゼン、このライブに来てたのよね）も、おっかない。笑
最終的に盛岡には、夜中の3時すぎくらいにカラオケパブでの打ち上げ（田舎っぽくていいっしょ）終わりで、ちゃーんと車で送ってもらい（銀行のイベントって感じでしょ、ちゃんとしてる、っつうか）、さすがにもう終わってると思って連絡しなかったんだけど、朝の5時くらいだったらしい、そのラーメンタイム。笑
そんなディープな打ち上げがあった、こけら落としのライブから。おおよそ3か月後ってことになるよね、震災後のブラフマン盛岡ライブ、は。その時は、みんなが。彼を知っているみんなが。ケータイに写る、彼の写真を。ステージに向けたよ。
汗とか熱気もあるけど。それ以上に、涙という成分でぐちゃぐちゃな床になったライブハウスの経験は。そうは、ないなぁ。
いちど。ブラフマン大好きな彼と。ライブの時間をいっしょに共有したかったなぁ。宮古、行くんだったなぁ。何やってんだあたし。こんなに音楽好きとか言ってるくせに。バーカ。
だから、ね。後悔、したくないんです。もう。特に、音楽に関すること、で。音楽、ということで、繋がった人たち、との何か、とか。
いささか感情的になってしまいましたんでこのへんで。
もう、いいんです。何言われても。矢面に立って音楽をやっていく、って決めたからこそ、の。今のトシロウさん、そしてブラフマン。
レベルは全っ然、違うけど。あたしも。もう、別に誰かにやんやかんや言われても、別にいいんです。
あたしも自分の道を行く。トシロウさんに会って、生き方の。背中を押してもらった。
でもお互い、「2ちゃんねる」は見ない（笑）。言うても、繊細なんです。ほっほっほ☆