Caravanさんと、テンパーさんと。

先週末はCaravanクラブチッタで恒例の「新年祭」。今年で10回目、と言っていた気がする。去年行った時にお振る舞いの日本酒(確かカップ酒だった)とおつまみをもらえたのにビックリした(笑)。そう去年はまだコロナ禍の中での開催で、椅子席でゆっくり座りながら。

今年は椅子+スタンディング。チッタにお客さんがいっぱい。椅子席を用意したのは“スタンディングか〜”の声が予想以上に多く届いたかららしい、そんなことをMCで言ってたけどそれはCaravanの音楽と、Caravanと一緒に歳を重ねている人がたくさんいる証拠でもあるのだと思う。そしてすごいのは、親子率が以上に高くて“キャラバ〜ン!”の子供の声援がこんなに多いライブもないんじゃないかな。スタンディングの後ろの方では子供が駆けっこしてたりもして、なんだかほっこりする。それでゴミ箱には超大量のアルコールの缶が(爆)、大人は飲みたくなるライブだし、子供は音を耳にしながら自由に過ごす。本当に素敵な空間なのさ、Caravanのライブは🎶

おなじみのメンバー、ペダルスティール宮下さん&ドラム椎野恭一さんと3人で。ギターの音色が2人のミュージシャンのグルーブに揺れる、そしてCaravanが紡ぐ歌詞は自分の心を解放してくれる。

そんなCaravanさんも年始早々の震災や羽田空港の事故にとても胸を痛められて体調を崩されたようなことを言っていた。でも、“ライブは交換(交歓)”なんだって、Caravan本人もこの日のライブがとても気持ち良くなるものになったみたい。

スタンディングでのライブというのも(野音で立って見るとかはあっても)久々なのでは、ということでゆっくり聴かせるよりはテンポ良い楽曲多めで進む時間はあっという間だった。あ、そうそう!

今年のお振る舞いのお酒はビール!で、ベトナムのバーバーバー(って読むんだって!数字の3がバーらしい)が振る舞われてましたん。なんでもベトナムでは9が縁起の良い数字だそうで、3が3つで9=とっても縁起が良い・そんな1年にもなりますように、っていうステージ上でこちらの輸入元の方のご挨拶もとっても素敵でした☆

2時間強のライブが終わって、久しぶりにマネージャーさんにご挨拶をしようと思ったらご本人がこちらに向かってきて“おぉ〜久しぶり!”って…その握手された手を触りながら帰ってきました(ザ・キモイ)。話したいことはいっぱいあったけれど、それはまた別な機会で、わたしだから発信できる何かで!と心新たに帰りつつ、帰り道では涙が止まらなくなり、と思ったら氷結のロング缶を持ったおじさんがぶつぶつずーっと大声を出してるかと思えば駅に着くと言い合いしてるおじさんがいたり、なんだかやっぱり川崎だなぁという現実とクラブチッタの中で感じた全てのギャップに結局クスクスしながら帰ってきました。

Caravanがいる世界は、時空が違うのかな?と思う。なんだろう、もうどう表現すれば良いかよく分からないです。ただ、Caravanが紡ぐ世界には、やっぱり、真理がある。

泣けたのはやっぱり…今までたくさんのミュージシャンにインタビューをさせていただく機会に恵まれています。その機会が自分自身を成長させたり考えさせる時間をくれたりしている中で、本のお話が引き合いに出たり実際に本をくださったミュージシャンってCaravanだけなんですよね。出会えて良かった、っていう幸せな思い、なのかな。そうだ、星野道夫の本、また読み返そう。またお話を聞ける時のために、自分自身の考え方とかをもっと引き伸ばしておかないと(^^)

誰かが言っていたんだったか、野音のライブでビールが一番売れるのはCaravanかクラムボンのライブだと(笑)。ですなぁ、何度も売店に行ってしまうもんなぁ(実体験)?あれは何故なんだ!?

去年の野音も素晴らしかったです、すごい雨だったのにライブ中はカッパも脱げるような天候になった、あの不思議な1日を(マネージャーさん曰くその後の撤収もまた雨だったらしい)。

Caravan野音も何回行ったのかな、去年が今の野音では最後なのかな、と思いながら(改修工事に入るというアナウンスがあったから)、だったけどまだこのままやるみたいよね!?ということはもしかして今年も今の野音で、Caravanあるか…な!?

野音が終わって帰り道に見えた日比谷公園の噴水はとっても美しかった☆

野音はディテールを覚えてないけど、Caravanの誕生日だったのだよね。野音でお祝い!

そんな野音で全員へのプレゼントがCaravanのポスター。今のわたしのデスクの前、パソコンから目を上にするとこんな感じです。ラスカルのはセブンイレブンでランダムに出てくるおみくじで良いこと書いてるし信じようと思って貼ったのですが、そうそう浅草寺っておみくじに凶が多いことで有名?とかいうのを聞き、せっかく浅草寺に行くし引いてみようと思ったらなんだかびっくりするぐらい良いことしか書いてなくて、おみくじを信じたいなと思う今年です(何も今は兆しがないけども)。

不思議なんですけど、Caravanのライブに行った時って必ず隣の席が空いてるんですよね(この前のチッタはスタンディングだったけど、確かに周りにちょっと余裕があった)。

知ってるんだ、盛岡のテンパーさいとうさんが来てるんだって。ビールを片手にわたしの近くにいるんだって。

そう、ちょうどコロナ禍に入るタイミングだったろうか。Caravanのチケットを買って、盛岡に行った。そのライブが開催された時には、テンパーさんはいなかった。いや、厳密にはいたんだろうけど。

そうちょうどコロナ禍に入ったあたりからブログは止まっているのでこのことも書いていないはず。そうそう、こんなメンツだった!ATSUSHIさんもダンスに来てくれた、とってもとってもあたたかい1日。あの頃から数年もコロナ禍が襲うなんて、まだそんなことが何も見えなかった頃。2020年の3月のこと。

オソラックちゃまのファンキーなMCで進行しながら、頻繁に窓を開けて換気!みたいなのをやっていたのも懐かしい(って今、思い出した)。

なんだかんだと我がブログ登場の上位にランクするであろうボーズ・Ⅲ・メンの一員(この日はバンドマンとして出演した直後!)🎶

テンパーさんと最初に知り合ったのはおそらく自分のブログを遡っても書いてないと思う。でも音の鳴る場所にふわっと、いる。震災後にこんなこともしたっけ、東京に来てCaravanのライブに行くようになってからはよく家族でも会うようになって乾杯をした。盛岡・桜山の飲み屋のおじさんたちがこう言ってた。

“あの人(=テンパーさん)はさぁ、フライヤー置いて欲しいってお店に来て、必ず店で1杯は飲む人なんだよ。ただ、置いてください!って言って置いてく人が多いのにさ”

あぁ、そうね。テンパーさんの時空もちょっと違ったかもしれないなぁ。でもCaravanのそれともまた違って。でもよくビールを飲むところは2人とも似てるね!笑

2020年3月、『三月の風』が吹く確かちょっと前、テンパーさんはわたしたちより先の世界へ旅立った。Caravanさんだってこの日、盛岡に行くまで待ってろ!って願ってたはず。でも、何で読んだのだったか、フェイスブックだったのか。旅立つことが分かってからのテンパーさんの考え方は、到底わたしになど真似できるような考え方ではなかった。なんというか、達観が過ぎて仏門の世界に生きてるような感覚だった記憶。

なんとなく4年という日々。それでも、テンパーさんのことはこれっぽっちも忘れていません。チッタで会ったCaravanさんも多分あの時…テンパーさんのことを話したかったと思う。

うん、そうだよな!もうちょっとやるべきことがあるのだよな。あぁそうか、だからクラブチッタの帰り道で涙が出たんだよな!テンパーさん!!

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