虚しくて、せつない日々のなか〜東北ライブハウス大作戦・忘年会ふりかえり〜

きのうの政府の発表から、新型ウイルスに対する風向きがすっかり変わってしまった。けど、予定通り開催されているライブがあって、ライブに行った帰りの渋谷はなんだかがらんとしていた。たぶん東日本大震災があった時もこんな雰囲気に近いのかな、と勝手に思う。し、むしろこれからさらにそんな状況に近づいていくのだろう、か。

楽しみにしていた今日の飲み会、週末のライブ。全部中止になった。3月の岩手でのイベントも中止になった。今はライブはアーティスト本人がやりたい、お客さんだって自己責任って分かってるから行きたい、と仮に思ったところで世間が許してくれない部分が大きくなったように思う。企業はコンプライアンスを大切にしなくてはいけない、強行したところで世間から袋叩きに合う。ライブが開催されてライブを見に行く行為自体に「はぁ?」と思う方がいるのもよく分かる。でも、目に見えない恐怖を必要以上に恐れて自分が行動しないのは違うと思うし、ただ、それだけ。わたしは元気、そしてライブをするアーティストがいる。動ける人が動かないと、疲弊する世の中になるのは目に見えている。

消費者保護の法が整備されたのはいつだったか。自分的には、お店の食べ残しの持ち帰りができなくなったことが本当につまらない。万が一、何かあったらというリスク回避でお店は持ち帰りを断る。こちらがいくら「自己責任」と言ったところでまかり通らない。お店にも断る権利はあるけど、客にだって選ぶ権利はある。でも、選ぶ権利が「何かあったらお店に文句を言える」にすり替わってしまった。そしてその‘何かあったら’は、‘何でも’になった。

すごく息苦しい。世の中が、適当を許してくれない。

さて。この流れのまま年末の東北ライブハウス大作戦・忘(暴)年会のことを書くのはどうかなと思いつつ、でもある意味で間違ってないような気もするので、そんな振り返りなど。

昨年末は、宮古〜大船渡〜石巻と南下する流れ。大船渡〜石巻の間に、先に書いた陸前高田スタディツアーが入りました。

ドリンク以外のこの日のおつまみメニュー。ちなみにですが、宮古市内の某スナック(って言ってたかな?)のメニューはリアルにこの文字が書かれているという話。行ってみたい!!

ということでまずは宮古から!メッチャ楽しげな写真が多い!

シャンパンの差し入れあざーす!!たばちゃんはライブハウス大作戦のおかあさん。今年も「帰れー!!!」って言われに行きましょう(^^)

ツッチーも来たよ。水色のフェラーリ(については略)事件を聞いて大爆笑!!

彼女はねぇもう娘っこみたいなもんですわ。初めて会ったのは宮古のパワーストック、何回か目の開催の時(ブログをさかのぼれば確実に分かる)。宮古からのバスで隣り合ったというご縁ね。遠くから、こうして東北の風景を見に来て空気を感じに来てくれる。ありがとうね☆

そんな中、じょにおことせいちゃんとサシ飲みにしけ込む@おなじみ・大ちゃん。が、結果、なじみのお客さんに久々に会うという!

宮古にいつか、武田鉄矢さんをお迎えしよう!ハイ〜🎶

しかし大ちゃんは最高!海の幸、いつ行ってもうーんたまらん!!!

しけ込みからカウンターアクションにリターンズ。せいちゃんは皆の人気者なのさ♡

東北ライブハウス大作戦のドン・西片さんを皆で囲んでパチ☆あぁ、楽しかったね本当に楽しかった、ドリンク作っても作ってもオーダー入ってたこの日、カウンターにいるきゃしーもおつかれさま!

西片さんのご子息・奏(=トナカイ)が撮ってくれた写真も多数。奏とも知り合ったのは震災後でまだ小さい子供だったのになー、今や大っきなカメラ持って一生懸命カメラマン見習い修行中。たのもしい、次の次なる世代。石巻BLUE RESISTANCE黒澤さん(左)もやって来たよ、すごい賑やか、本当にいい年末感だった!

去年の宮古・パワーストック開催でボランティアとして力を貸してくれた男・山根さんともセイチーズ!

宮古のドン(左)&かまちさん(BRAHMANジャーマネ)。かまちさんには今年のブチロックでは舞台監督としてお世話になったけど、気づけばそんな関係でフェスに関わったのは2回目。これからもよろしくお願いします。そして宮古のドンはこの日もいい話炸裂で、人間として魅力的な人だなぁと改めて思ったのでありました。

宮古のみ参加した、かまちさん(2日後からだったかな、ブラフはスペインツアーへ)とは宮古で、全箇所参加したシンジさん(みーちゃん細美ジャーマネ)とは大船渡で。一対一でいろんな、聞きたかったことをぶつけました。話していて涙が出るほど熱かった。立場が違えどほんのちょっと、ブラフやみーちゃんが羨ましいと思った。こんな素敵なスタッフがそばにいることに。人の力って本当に大きい、本当に本当に。

宮古の思い出はこの方のお写真でしめましょう、工藤くん!

あけて翌日。癒しの伊藤ちゃんスマイルでスタート、大船渡へGO🎶

大船渡の巻、スタート!で、こちらは昨年に続き、ステージでマイクを持たせてもらう。「こんばんわ、ち○ぽ!とか、必ずち○ぽ縛りで喋って」とか言ってくるうるさい楽屋。けっ。

ヒロポン、さんが〜♪meets シンタロー。

大船渡は例によって記憶が曖昧(毎年恒例)。結局この辺の写真って何をしてる時だったのかな…笑笑、あ、たぶん…

カラオケですね!笑

そんでもって前回と同様、今回も。某居酒屋さんにグラスを返しに行くのを忘れ(ごにょごにょごにょ…いきさつは書くまい)、今年こそは返しに行きます(キリっ)!!!

この頃、ケータイのカメラが不調で写真が今イチだったりそもそもカメラの起動が悪かったり、とコンディションが良くなく、撮りたかった写真が今ひとつ撮れていません。なんかボヤッとした写りの写真も多かったり、ま、そんな年もありますよね、ってことで。それでも撮ってるっちゃ撮ってるか。笑

いやーしかしあっという間、本当に。そして石巻にライドン🎶

この日は、岩手出身のシンガーソングライター・村松徳一くんが歌っている時にシンタローがステージでお客さんに言葉を発するという出来事がありました。それこそ、お客さんの立場にしてみれば「こっちはこっちでお金払って見たいアーティスト見に来てるんだから」と思っておられるかもしれないし、それはそれでごもっともです。でも、わたしはシンタローが取った行動を否定する気にはなれない。細かいことを書くつもりもないし彼自身がツイッターで発信しているので、もう忘れてあげてくださいね、お客さんは。

ジュン・ランボルギーニに「シンちゃん、ちょっと」と首根っこつかまれてステージを下がって、シンタローはわたしの肩でわんわん泣いた。分かる、よく分かるよ。シンタローの気持ち。みーちゃんもやって来て「ちえぞう、頼むわ」って、彼は本当に優しい。見た目も付き合いもさらっとしてるけど、みーちゃんほど心根が優しいアーティストをわたしは知らない。

シンタローと同じようなこと、わたしもしたことがあるんだよ。あれは飲食店のオープニングパーティだった。初めて聞く大槌出身のアーティスト・NORISHIGEの歌声が素晴らしいのにまわりがとにかくうるさい。「ちょっと静かに聞けないんですか!?」ってわたしは声を出した。

でも、今ではノリちゃんと呼ぶ彼は、「ちえちゃんがそう言ってくれたのは嬉しいけど、アーティストだったら、ちゃんと歌ってる声で静かにさせられなきゃダメなんだよね」って。はっとした。それが、もっともかもしれない。シンタローにはそんな話をした。

こうして、オトナの階段を登っていくんだな(^^)

石巻ブルレジの写真はこれしかなかった!笑

あの日あの場所でだからこそ出来たこと、話したこと。財産なのだよなぁ。それは出演者や関係者だけでなく、集まったお客さんとも。石巻はいちばんアウェイ(笑、岩手県出身者としては)なのに、忘年会最終日だからとお客さんのお見送りに行ったら「ちえぞうさん!一緒に写真撮っていいすか!」と言われたり、「いしがきでのアナウンスに感動しました」とか、「ケセンに毎年行ってます!」とか…お客さんが帰らない(笑)、思い出して今、涙が出て来ています。ラジオをやっていても増えないSNSのフォロワーさんがこういったイベントの後に増えるってどういうことですか、っていうか誰か一人くらい触れてよ、ラジオに(笑)!


石巻では恒例のホテル・ロビー飲みも。わたし、次の日から韓国に行く段取りだったので朝早かったのに、あちゃー、朝が近いわ。おかげさまで翌日は大寝坊しまして、せっかくの空港でゆっくりするはずがギリギリ、バタバタでフライトという有様でございましたとさ♪

石巻はスタート前にみんなで食べに行ったごはんやさんのお母さんが御とし80才をゆうに超えておられ(驚愕!!!)、手際よくピザやらパスタを作って一人切り盛りするお姿に感動したのであります。一緒に写る大学生は、今年も恒例・東海大学阿蘇キャンパスに通う学生で、忘年会のお手伝いなんかをしてくれました。彼らがいることはとっても大切で、というのも音楽好きしか基本的にはいない現場ですが、彼らはそうではない、言うならばたぶん「世間大多数」の代表みたいな感じだと思うんですね。自分たちはこれで普通と思っていることが彼ら(つまり世間的)には普通ではないということに気づいたりするから。3日間いっしょにいて、そう思わされることがやっぱり、今年もありました。

そうそう、お母さんのお店はコチラです。と言うか、この情報は古くて、今は石巻ブルレジの近くにお店を構えて営業されておられます!ぜひ、ライブも楽しみながらお母さんに会いに行ってみてください(^^)

わたしだからできることは何だろうか。きっと何か、新しいことを探さなくてはいけないと思うんです。きっと、そんな時期なんだろうと思います。まだ答えが出ないですが。

いずれにせよ、みーちゃんがバス車内で喋った「バスで一緒に行動して生まれる不思議な連帯感」が存在するのは事実で、毎年争奪戦になる忘年会のチケット以上にバスの予約は取れないですが、また今年も、「忘年会バスツアーのガイド」が1年の締めくくりとなるお仕事となりますよう。自分なりに、歩いていくつもりであります。

いろんなことを乗り越えて、今年も、いろいろな音の鳴る場所でお会いしましょうね、皆さま☆

二人の〜夕闇がぁ〜🎶

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