ISHINOMAKI BUCHI ROCK🎶

去年のお盆時期に開催されたフェス・通称ブチロック。宮城県石巻市、ワカメ漁や牡蠣を育てる小渕浜(こぶちはま)で開催されたので、ブチロック。

このMVが撮影された場所が、ブチロックの開催場所。

今思い出しても気持ち悪くなるくらいの(笑)うだるような暑い日。ステージ横のテントはもう地獄の暑さで、氷をもらいにいって暑さをしのいでもすぐに氷なんて溶けてしまう、本当にフェスの現場は体力勝負だと思う。去年の現場の中ではもっとも過酷でした。

朝、現場入りした時にはまだ暗くて暑さなんて想像できないでしょ(笑)?

たくさんの大漁旗がお出迎え。漁師町でのフェスって感じ!

この日は1つのステージに総勢10のアーティスト。全て、小渕浜という場所や小渕浜で漁を営む方と接点があるアーティストばかり。こちら、福島・いわきのバンド、内郷げんこつ会ね。わたしももしかしてげんこつ会と会ったのは小渕浜でかもしれないな?ちなみにそんなげんこつ会のセットリストがちょっと爆笑もので…!

こんなの初めて見たわ(猛爆)!!!ちなみにげんこつ会が唯一の「(昨年)フジロックにも、ブチロックにも出演を果たした」アーティスト様でございますわよ!!!

わたしはこの日、アーティスト紹介をさせてもらいました。昭和の歌謡スタイルというか(笑)ライブ前にアーティストと小渕浜のつながりをステージでおしゃべりさせてもらいました。たとえば大阪のバンド・DAMが小渕に来てギターを教えたおかげで楽器を持つ子供が出て来たりとか(この日のO.A・キューピッドチャンス)、まだまだ瓦礫(という言い方は好きではないのですが、言い換える言葉がなく失礼します)撤去が進まないうちから来てくれていたというlocofrank(=ロコ)、わたしも知らなかった事実や関わりをこの日、わたし自身も知ることができた。お客さんからもツイッターで「良かった」って言っていただけたし、ロコには「ライブ前にあんな紹介されて感動やでー、ライブすんの大変やったわ」なんても言われたし、なんだか、本当に良かった。

個人的には、フェスのMCをしていてこういう紹介って好まないアーティストも多くいるんですよね。わたし自身もあまり必要ないと思ってる。でも、ひとつの個性としてこの日はこれで良かったしこうすべきだったんだ、って今は思う。タイトな時間の中で舞台監督がかまちさん(BRAHMANジャーマネ)だったのも良かった、気持ち的にもそうだし、「こうしたい」「こうして」のやりとりが実際スムースだったし。フェスの現場って本当に闘いなんですよ、実は。MCは出演者の一人ではなくスタッフの代表だからね、立ち位置的には。笑

そんなこの日は全編通してステージ上でのライブが素晴らしすぎて。この日この場限りだなぁ、ってライブばっかりだった。MONOEYESが始まる前、出演者用のごはんを作ってくれたスタッフのお母さんたち(おん年70代〜80代)が、スタッフ用のパイプ椅子を持ってステージ裏からステージが見える場所に移動し始めるので、「ちょっと、どうしたの?」って聞いたら、「細美さん見たいのさ!」って!そう聞いていっかい笑っちゃったわよ(^^)お母さんたちをもトリコにするみーちゃん、罪なヤツだぜ!笑。

片平里菜ちゃんのライブにはORANGE RANGEのYOHくんが入ったり(トリのBRAHMANでも三線を弾いたり)、で、ちゃん里菜のこの日の声はみずみずしく美しいオンナの人の声だったな。そう、今やメジャーデビューも果たしていっぱしの歌い手のちゃん里菜との最初の出会いはここ、小渕だったね。相部屋で泊まって作業をした時、ちゃん里菜はまだ10代だったのが今や20代半ばの綺麗な女性になっちゃった。YOHくんもやさしい人だね、それ以上もそれ以外もない、ただただ、「行動」で示す人。

トーキョータナカ from MAN WITH A MISSION。タナカさんは東北の震災に限らず、全国で起こった災害への支援に手を差し伸べる(生き物?地球外生命体?だっけ?)。個人的には知り合って浅いのですが、尊敬に値するオオカミさん。そんなオオカミさんDJに乱入した鹿(from 内郷げんこつ会)、さらにこの後、BRAHMANトシロウさんがチャリだったか原チャリだったかでステージに入ってきたのは大爆笑で写真なんか撮れませんでした!今思い出しても笑える!

笑って、涙も出て。それはトリを飾ったBRAHMANのライブね。もう暗くなってから繰り広げられるライブはそれこそ‘神がかって’ました。ここに住む漁師が、電話してきたんだよね、息子が夢に出て来たんだよ、って。朝方、息子さんにお弁当を作っている(→本になっています)時に電話を受けたと言う。その、電話をかけてきた主こそ、今回のブチロック立ち上げの一人で、ブチロックのオープニングで挨拶をした人。その方が、いい笑顔でわたしにこう言った。

「ちえぞうさんさぁ、なんか今日はさぁ、色んな点が線になって、その線が輪になって繋がった感じがするんだよなぁ」

いろんな悲しみは、わたしの想像をはるかに超える。寄り添うってなんだろう、って思う。簡単になんか使えない、寄り添うだなんて。でも、快活な笑顔を見た時に、あぁそういうお顔を見ることができた時に、ほんのちょっと。皆が寄り添ってこられたことなのかな、なんて思ったりする。この日はいわゆる音楽ファンも集まったけど、地元のお年を召した方も「にぎやかだなぁ」って外に出て来たと聞いた、会場でビール飲んで帰ったお父さんもいると聞いた。たった1日でもこんな日が作れたということはすごいことだと改めて思う。でもそんな日を作るために、自分の時間を削られたり色んなことを実行委員は犠牲にしてきただろう、何かを生み出すというのは相当のエネルギーや想定していない何かをすり減らしたり、でもその結果生まれた時間と空間というのは本当に素晴らしいものだった、と、わたしは思う。この日、しゃべってくれる人はちえぞうしかいないよ、って言われたことも、すごくすごく嬉しかったし、この日の全てを忘れることはありません。

漁港も工事に入るので、この場所もこれから変わっていく。その前に、この場所で音が鳴ってたくさんの人が集まったという事実は、消えることはない。

舞台監督&ちゃん里菜とお疲れちゃんでピース!

震災後にオープンした石巻のライブハウス・BLUE RESISTANCEを支えてきた、たかおくんともパチ(こうして見ると2人とも日焼けしてるな!笑)!

たぶん去年、いちばん現場で会ったかもね!?というのがこのお方・新宿ロフトのスタッフってのはもう違うんじゃないか!?ってくらい、ステージまわりの売れっ子ちゃんでございます。でも彼は本当にニコニコしてる人なので、会えると緊張がほどけるよね。そんなムードメイカーでもある人。今年もよろしくだぞ!

バカビリーさん from 北陸。毎年、収穫したお米の販売金額の1割を主に東北のために寄付を続ける。わたしも毎年、バカさんのお米が最初の新米になって早や何年かな。今シーズンもおいしくおいしく、いただきました(^^)バカさんもそうだし、色んな人にも会えたこの日。フェスが終わってマイク置いて、「おつかれさまー!」と最初にビールを持ってきてくれて「まんづまんづ(飲めや)!」と言ってくれたa.k.a 尿酸乃風もありがとう!今振り返っても、本当に幸せな素晴らしい1日です☆

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