小渕浜みかん公園 閉園会

(この写真は↑オフィシャルより転載)撮ったのは石井麻木さんかな?三吉ツカサさんかな?ライブ写真の巨匠2人も会場にいらしてた(!)、お天気に恵まれた閉園会。

震災後、津波に襲われた宮城県石巻市の浜。子どもたちの遊び場はなく、広い場所はあってもガラスの破片やいろいろなものが、それこそ漁具もが散乱していた。そんな場所に公園を作ろう、とスタートした幡ヶ谷再生大学の活動は2013年4月、と。写真の真ん中、石碑に刻まれている。

何度となく、いろいろな方が足を運んで完成した公園。そして、実際に地元の子どもたちが遊んだり、こんな場所ができたと訪れる場所にもなった。もう撤収は終わっているけど、遊具も設置されていて、お花も綺麗に植えられて。

「閉園」ではあるけれど、それは「前進」…会のはじめに、小渕浜のともみさんがそう言った。

閉園会の10年後、またここに。みんなで集おう。10年後の日付が入ってる。

10年後に宛てた手紙を全員がしたしめて、タイムカプセルにして埋めた。

生きていなくちゃ、何としても、生きていなくちゃ。また、小渕の海のにおいと風を感じながら、太陽の下で、この手紙を読みながら、みんなでアハハと笑うのだ(^^)!

公園が完成してから数年の間に、少子化の影響は確実に出てきて、公園で遊ぶ子どもはめっきり減った。わずか数年でも見える、変わる現実。でも、その‘わずか’な期間に公園があったという事実、こういう場所が存在したという事実。それこそが大事なことなのだろうと、偉そうに言うと、思う。

そして小渕浜で起こっているこの変化は、決してこの土地だけの問題ではないということ。この先10年以内に同じような事象はもっとはっきり、全国各地に出てくるはず、なのだ。

とは言え、あらためて。みかん公園の閉園会はとってもとっても楽しく終了。タイムカプセルを埋めるだけでなく、青空のもとみんなで食べたお昼ご飯もホントにおいしいものがずらりで食べても食べてもまだお代わりできちゃうほど。地元の中学生たちのよさこいソーランや、BRAHMAN4人(!)でのアコースティックライブなど。強すぎる陽射しのお天気にも恵まれて、忘れられない1日となりました。ねっ、内郷げんこつ会のジジィたち(from 福島)!

が!

この日はこれで終わらないのね〜♪

小渕浜からちょっと道がくねくねしてるので、車で1時間みれば間違いなく石巻中心市内に到着。で、石巻のライブハウスに場所を移してクロージングパーティです!まぁ見てくださいよこの豪華な出演者たち。加える形で片平里菜ちゃん&内郷げんこつ会のライブ+みかん公園での活動を映像に残してきた、映像ディレクター武藤さんの上映会とこちらでもわたくしマイクを持って小渕浜のみなさんとあれこれ。漁師のよしてるさんとトシロウ神との出会い、最初のエピソードはリアルに笑ったな(爆)!

でもさ。

BRAHMANのこの曲は、石巻でロケもされていて、いろいろとモチーフが石巻にあるのはなんとなく知ってた。けど、こんなエピソードがあったとは。

ある朝、トシロウ神は石巻の知り合いからこんなお電話をもらったと言う。「息子がさ、けさ、夢に出てきたんだよ」と。

「よかったじゃん、夢でも会えない人がいっぱいいるんだぜ」とトシロウ神は言ったらしい。すると、

「そんな夢の中で、(息子が)剣道しながらさ、言うんだよ。‘父ちゃん 死にたくないよ’」って…

泣かない、泣くまい、と思ったって涙が出てしまうものだ。

もうひとつ。

お母さんが、夢に出てきたという女子高生。「もう一緒にはいられないんだ、でも、そばにいるからね」、そう言って、お母さんは消えていった…

わたしは、本当に情けないけれど、自称「しゃべり手」とか言っておきながらも、なにひとつとして言葉がかけられませんでした。だまって聞くことしかできませんでした。

そしてそれから1週間経っているけど、今思い出しても涙が出てきます。

でも、この場に行くことができたから、行ったから、伺えたお話。そして、震災当時と震災後にさかんに言われていた「寄り添う」という言葉の意味を自分なりに改めてかみしめた1日にもなりました。

そして。BRAHMANはすごいな。はるかにはるかにいろんな思いを受け止めて、寄り添ってきてる。そして、歌にしている。歌の力って、本当にすごい。それも、目の当たりにした1日。だけど…

「髪の量が多いんだよ!もっと空けよ!獅子舞か!」

「ちえぞうの喋りは営業っぽいんだよな〜、ま、プロってことだな!」

…そういうことしか言うことないんでしょうか(~_~;)ねぇ、もう少しないんでしょうか?いや、これが最上のホメ言葉だと認識することにしましたよ、えぇ、えぇ!

そんなわけでお子様向けのこのシールはまさに魔除け&お守りとしてワタシのケータイに貼られました♪

ナイちゃんがパーティ中はお酒をつくってお振る舞い。そして意外にも似合う&みんなの評価高し!

なんか気づいたら内郷げんこつ会&笠間コブラ会・ナイちゃんの写真しかない件。なんで?もうやだー(泣)!

みんなで打ち上がって、深夜までおいしいものいっぱい食べて飲んで。車チームに乗せてもらって一路、関東(お世話さまでしたー!!!)。すっかり爆睡して目が覚めたら朝でした。電車に乗ったらサラリーマンの方がいっぱいでこちらはスローな動きなのにみんな動きが早いったら。

これが現実なんですね。世の中は、自分のことなんか放っておいて、どんどん進んでいく。

自分で認識できていればいいけれど、認識できないくらいに世の中とかけ離れて行く時がある。震災後のわたしはこうだったんだなと思う。そして、自分にそんな時があったことも良かったと思う。だから、今、そんな状況(震災うんぬん関係なく)の方がいたとしても、気持ちはすごく、わかってあげられる。と、思う。だいじょうぶ、そんな時があっても、と、強く言いたいです。そんなことで人生は終わらない。いや、終えられないんです、生きている者は、生きないといけないから。

自分の中で、そんな気持ちも強くした、そんな1日でした。小渕浜、ありがとう&これからもよろしくですよ(^^)!

This entry was posted in 3月11日, NO MUSIC,NO MY LIFE♪, つれづれなるまま。. Bookmark the permalink.

Comments are closed.