これまたこちらも駆け込み的に行ってきましたん♪
所蔵されている美術館を見るとこれまでにホイッスラーの作品は確実に目にしてるんでしょうけども正直、記憶がない。で、こうした大掛かりな回顧展というのも日本でも20何年ぶりとのことでした。
いやぁ面白かったです！
エッチング（ざっくり言うと版画）の作品なんか素描かと思っちゃった。繊細なエッチングの作品と美しく大きなキャンバスに描いた多くの人物画。そして、風景画は日本の浮世絵の影響を多分に受けたジャポニスム画家であったこと。たとえば、バルコニー（欄干）から外を見渡す画法というのはあの当時（1800年代半ばとか）なくって、ホイッスラーが初め、とも言われるらしい。
入り口の看板の絵も女性が何気に手にしてるのって「団扇」なんですよね…西洋だったら扇子とかになるはずなのに。ひょこひょこ、東洋のカルチャー（物体にしても色の感じにしても）が絵の中に垣間見えるのもとっても面白かったです。
彼が富豪の家の部屋の内装を「ピーコック・ルーム（アメリカ・ワシントンの「フリーア美術館」にそれが残ってるんだそう／東洋のゴージャスな雰囲気ある部屋）」に勝手に変えてしまい二度とその富豪と仲直りすることがなかった、とか、絵のことに関して裁判を起こされたとか（いわゆる「ラスキン裁判」）、人としては‘ダイナミックさ’みたいなのがあって、好きですねーワタシは！
あと、横浜美術館独自のコレクション展もいつ行っても面白いなー。ダリの三連作が飾られてて、それがあのマスカラで有名な化粧品ブランド、H・ルビンスタインのオファーで描かれたものだっていう（そして描かれている構成もなるほど〜だったし）ゆえんもフムフムって感じだった☆
いっつも夜しか行かないみなとみらいの店長のお店でランチ。昼の眺めもイイね♪
夜はおうちで、モロッコで買ったワインを飲みました♪
ワイン裏のラベル。「Meknes（メクネス）」という場所はモロッコ国内のワインの産地。
ついでにちらっとワタシのネイルが写ってるけど、こーれーが！！！
日本でどれだけ探しても見つけられなかった、シャネルの「atmosphere」というカラー…モロッコの空港で普通に売ってた…嬉しかったけども、なんか複雑な気分（どう説明したらいいか分かんないけど分かって！このモヤモヤ！！）
ちなみに、メクネスにはこんな世界遺産があります。
「ヴォルビリスの古代遺跡」♪
西暦200年代とかの建造物だそーです。すごくない、このタイムスリップ感！？
遺跡なのに日本人から見るとだいぶ野ざらしだしこんなに遺跡に近づけて、ここテーマパーク！？ってな錯覚に陥るほど。
実際こんなふうに腰掛けてしまうガイドのおじさん。これ世界遺産ですから！！！
ここは実際にその昔からオリーブオイルを精製していた場所や、おトイレやら浴場が残っています。モロッコは「ハマム」という公衆浴場がところどころあるのだけど、昔から入浴の文化を大切にしていたのかもしれないなぁとか思いを馳せられる。ちなみに、街ナカの公衆浴場はちょっとレベルが高い（圧倒的に地元の人が日常生活で使っている場所だし、風習も分からないし）んで、ホテルにあるハマムに1回だけ行ってみましたが、温度が低めなスチームサウナにゴロ〜ンと横になれて、そこでアカスリをしてもらうという感じであります（男女問わず）。アカスリってモロッコでもするんですね。さらに、やや女性のエステ要素が強いハマムだと、ここで「ガッスール（モロッコのパック）」とかしてもらう、みたいな。
すごいよねー。野ざらし雨ざらしで2000年近く、こんなタイル（＝モザイクという）の画が残ってるんだもん。ガイドのおじさんの写真、手にペットボトルの水を持ってますが、これ…
おじさんが画に「ぴゃー」っと水をかけると…
色が鮮やかに出る（写真の左側／写真だと伝わりにくいけど）！！！
すごいもんです。びっくりしました。
最近、イスラムの文化圏で「偶像だから」という理由のもと、古くの彫像等が破壊されているというニュースを耳にしました。確かに偶像崇拝ができない教義にせよ、これはあまりにも曲解すぎるのではないか…アフリカ圏には、もしかするとまだ発見されてもいない古いものがいろいろあるような気がしてなりません。こういうものが護られ、触れてそして受け継がれていくことを心から願うのみです。