満月の夕(ゆうべ)

時の流れが早いような、遅いような。
記憶がぐにゃりとしています。
先週の金曜日。番組最後にお送りしていた曲はLOVE LOVE LOVEのオザケンカバー「強い気持ち 強い愛」。
曲が結構長いし、曲終わりのエンディングは2分ないくらいだねぇー、なんて。いつも通り。そう、いつも通りでした。
でも、いつも通りじゃなかった。

たぶんまだ。このままであると思われます。地震の時から止まっている、盛岡市内の時計(ちょっと進んでますが)。
とにかく。冷静でいなくちゃいなくちゃ。私が、落ち着かなくちゃ。
7階のビルの中にあるエフエム岩手も相当、揺れたと思います。私は必死だった、冷静になろう、と。
だから、あまり揺れの記憶がありません。スタッフ曰く、「マイクが分度器のように、180度近く揺れていた(ぶら下がり型のマイクなので)」とのこと。
それから、連日、マイクの前にいました。
今はまだ、振り返る時ではありません。これから、これまでの放送に加えて、ラジオができることがあるだろう。
何が正しいのかなんて、分からない。でも、自分がこれが正しい、と思ったことを、する。
喋ること、は。時に無力だ。無力すぎる。これまで何をやってきたんだろう。何を生きてきたのだろう。こんな時こそ、しっかり言葉を発しなくてはならないじゃないか。
折れそうになった。そして今でも、やはり、折れそうになってしまう。
そんな時。不思議と。
誰かが、助けてくれる。
身近な人間だけじゃない。ラジオを通して、声を聞いてくれている、あなただ。
こちらが、あなたに、励ましてもらって。元気をもらって。どうするの。正直、情けないくらい、泣いてしまう。泣いている。
ソウルフラワー・ユニオンの曲へのリクエスト「満月の夕」。沁みた。
阪神大震災を通して生まれた曲だ。
おととい・金曜日。未曾有の災害から1週間。午後2時46分。岩手県知事が宮古市田老で黙祷を捧げた。
放送でも、黙祷を捧げる。それに当たり、1分間。無音での放送を許してくれたエフエム岩手の社長を始め、おとうさん(←と、呼んでいる、放送部長)。
ラジオができること。私が、できること。これからも。

きのう夕方に実家に帰りました。テレビは壊れてるわ衣類ケースは倒れてる、靴箱が落ちて散乱(しかも靴が出てるってどーゆうことだ?)、ラジカセが机から落ちてがしゃーん、など、など…。
しかし復旧に向けて頑張っている方たちが、たくさんいる。感謝しなくては。物質を届けている。不眠不休で働く自衛隊の皆さん。などなど。感謝に絶えない。
電車が途中まででも動き始めたので、実家に行ける。
在来線のホームに復旧した秋田新幹線(右)が止まってるなんてこと、そう、ないことだろうな。

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