
親戚どうしがそれはそれは大ゲンカをしている。
そんな夢を見て寝ていたんだけど、
「なんじゃおりゃあ~、やれるもんならやってみろぉ」
と聞こえる大声は、明らかに外からだ。
どうやら酔っぱらいがケンカしてるらしい。
一日が始まろうと、うっすら明るくなってきたときのこと。
目が覚めた★
こうして、おちおち眠れず…(+_+)
布団の中でふと、新幹線で出会ったおじちゃんのことを思い出した。おじちゃん、どうしてるんだろう。
もう、だいぶ前のことになる、ある日のこと。
東京から、宇都宮に向かう新幹線の中。自由席も満席。ワタシもデッキで立っていた。
そんなところに上野から、おばあちゃんも乗ってきた。あちゃー、満席だよ~…どこまで行くんだろう?
てゆーか、譲れよ誰か!戸が開いて見えてるハズだろー!
と、ムカムカしはじめた矢先…
「おかぁちゃん、座れよ!」
ガタイのいい男性が威勢よく言ってきた。スーツを着た若者2人も後ろをついてきた。3人掛けのシートが空いた。これでおばあちゃんと、他に立っていた子ども連れのお母さんが座った。
なんだかホッとした。やっぱり世の中にはいい人がいるのだ。
しかし。ホッとしたのは束の間である。
デッキに立つおじちゃんと若者とちえぞう、あと数名。
おじちゃんは突然、
「なんだぁ~姉ちゃん、その靴、魔女みてぇだな~」
ワタシの先の尖った靴を見てそう言ってきた。
参ったな~アタシかよターゲットは…(^_^;)まっでもテキトーに話をしておこう。宇都宮なんて、新幹線ですぐだもの。
「ところで姉ちゃん、何してる人なんだい?」仕事の話になる。
とっさに、なぜか、お菓子屋さんで働いてるんです、と答えた。
「お菓子屋さんにしてはずいぶんハデな姉ちゃんだな~ガハハ」
うるさいよ(-_-;
「そういうおじさんは、何をされてるんですか?」一応聞いてみる。
ん?羊羮をお届けする仕事なんだよ~お得意様にな~。
某有名店の、桐箱に入った羊羮を見せてくれた。こんなの、売ってるんだ!?初めて知った。
他愛もない会話が続く。
プルル~…
若者のケータイが鳴る。出る。何か一生懸命、受け答えしてる。埒があかないようだ。おじちゃんに代わる。
「何だと~そんな話じゃねぇだろ~俺も組に戻るから、組に…」
今までとはうってかわって、激しい口調。
若者の一人が目くばせする。
電話を切っておじちゃんは、
「バレちまったよなぁ…」
ハハハ…。苦笑いするしかなかったけど、ワタシは最初から分かっていたよ。
でも、おばあちゃんに席を譲ってくれた優しい人であることは間違いないんだ。それでいいのだ。もうすぐ宇都宮に着く。
「姉ちゃん、宇都宮のどこに行くんだい?車、出してやる」
おじちゃんたちも目的地は宇都宮だった。なぜか気に入られたのは素直に嬉しいけど、丁重にお断りした。
じゃあ、荷物くらい、と、いつも持ってるキャリーバッグを、改札を出るまで若者が持ってくれた。
何かあったら、俺の名前を出せ、
そう言って、おじちゃんはカッコよく、若者は深くお辞儀をして、ワタシの前からいなくなった。
あれからおじちゃんの名前を出したことはないけれど、記憶からは消えない。
何かを思い出す、ということは、何かが今自分に欠けている、とか、何かをしろ、という暗示なんだと思うのだけど…なんだろう?分からないまま、きょうはぼんやりしてしまった。
とある土地にて、ね♪
さて、どーこだ?