直接的な理由もあるんですけど、間接的な要因が2つあるので備忘としてそのことから残しますね。
2月頭に毎年恒例・Caravanクラブチッタ公演がありました。お酒のお振る舞いがあって、まさに“新年会”の名にふさわしいワンマン公演。ステージ上の装飾も毎年こだわりがあったり、Caravanの盟友たちがステージを彩る。毎年毎年、趣向が違うし何よりCaravanのライブは自分をフラットにしてくれる感覚がある。凝り固まった思考とかを解いてくれるような。そして今年も、ライブ後の足取りは軽かったです。それはもうひとつ、もしかしたら理由があるような気がします。
川崎に早くついたので、しばし街中をぶらぶらしてチッタ近くのベンチに座ってケータイを触ってました。あと10分ぐらいの時間を持て余してしまったので。
“あらまぁ、とっても素敵なコートですね”とご婦人が声をかけてきました。これは新手の勧誘だろうかと、テキトーに相槌を打っておりました。
するとご婦人が“ちょっとこちらを見てくださる?”とクリアファイルをカバンから出し始めました。あ、ついに来たね勧誘が。宗教か?なんだろう?
それは、数枚の白黒のレントゲン写真でした。
“私、脳幹出血を起こしたんですよ。これがその時、そして今がこっち。完全に、跡がなくなったんですよ”…極めて簡潔にはそんな感じの内容。でも間違いなく素人が細工できないような病院からもらった写真だった。そこからはヲレが質問攻めだよ(笑)、何より言葉がとても滑らかで美しい。まるで病気などとは無縁のような方のお姿が、そこにはあった。そしてこんなようなことを、わたしに言った。
私は生かされたと思っています、あなたも生かされている。だからやりたいことを、好きなことを、やりたいようにやってください。悔いのないように。
生かされている…“生きている”、とは違う。その違いと意味合いとを考えながら、Caravanの音にふれていました。結論として今、自分も生かされているのであれば、何かをするべくして“生かされ”ているのでは、と。そして実はこの日のライブの帰り道にネットで格安航空券を探しに探しまくって、そしたら何とか妥協できる値段でエアーが見つかり。頭を冷やして(笑)翌朝に、ラスベガス行きの飛行機を取ったのでした(ホントです)。
さてもうひとつの理由ですね。
かくかくしかじかありまして、骨髄バンク登録をしました。自分としてはずいぶん前の記憶でしたが、まだ2年も経ってなかったみたいです。
いきなりショートメールが届いたときはさすがにビビりました、“型が一致した”という旨の。実は登録をすると登録者の声みたいなものが載った小冊子のようなものが届くのですが、長年登録していても全く連絡がない方もいれば逆に何回も連絡をもらった経験がある、みたいな方までいらっしゃるのが分かります(こちらから誰でもネットで読めます)。
そんなわけで連絡があってから、病院に通うなどしながらドナーとしての準備が始まりました。健康診断以上の細かい血液検査も経て、全てにおいて数値はOKでした。が、詳細は分かりませんが、その後のある日、中止の連絡がありました。推測で書くと、わたしより白血球の型が適合していたり、若かったりするドナーの方が見つかったであろう、最大で数万人に1人とかしか合わない可能性もある中で、わたしよりも近い白血球の型を持つ方が見つかったんだと。そう信じています。
表向き発することができることは以上にさせてもらうとして、いつ、何があるのかはやっぱりわからないなぁ、と強く思わされたということ。震災でも強く感じたことですが、加齢もあって余計にそんな思いが強くなっていたりします。だから、行ける時には行こう、動ける時には動こう、って。
ちなみに骨髄バンクのことは、例えば“手術なう”とSNSで発信するとか→具体的にドナーが特定されてしまうこと、以外はどんどん発信してください、と言われました(骨髄移植のレクチャーの中でそんな話もされます)。単純にドナー登録が多いほど必要とされる方々と適合する可能性が増えるわけだし、わたしも何らかの一助になればと思って残しました。年齢制限の行き着くところまで登録は続けようと思っているので、この先にまた可能性があるかもしれません。まだまだ元気で、健康でいなくてはと気を新たにしている今日この頃です。
ということで、アメリカに行った直接的な理由(も勿論ちゃんとありますw)は追って書きます!続く🎶