一歩でも、前に進んで。

ここ最近は見たい配信ライブが目白押し!で毎日ライブ見てるんじゃないでしょうか(汗)。いや別に毎日ライブハウスってのも普通っちゃ普通だったわけだし、なのだけどそんな日々ははるか前のように感じる。

先週、オオカミさんたちがゼップで有観客で行ったライブを配信で見ました。え?結局お客さん声出してるじゃん!?って思ったらあれはSEだと(笑)。誰かが言っていたけど、今いちばん色んなことを考えて守って実践して、っていうのはライブハウスでありアーティストでは、と。あんなマンウィズのライブを見て、お客さんも拍手と手をあげたりするアクションで気持ちを盛り上げていたんだね。これまでのライブの楽しみ方とは違う(最初、ステージに登場した時に万雷の拍手だけが聞こえて、クラシックコンサートかと思うほどだった、笑)、映像も取り入れた素晴らしいライブに会場のお客さんも声を出すのを必死にこらえながら見ていたんだなぁと思うとその、ルールを遵守するお客さんにも本当に拍手を送りたくなる。仮に生歌を全身に受けて身体は揺らせる、というところはあるにせよ、もし自分がお客さんでライブを見ていたら黙って盛り上がることなんてできるだろうか、いややっぱりこの環境下でライブをしてくれる感謝の方が強いからうん、やっぱり黙って見られる気がする。と堂々巡るのが今の感じ。「気持ちを拍手に乗せて」という言葉、良かったな。

ステージ、会場内で流れた映像のみならずカメラワークにしても照明にしても、何にしても素晴らしいライブだった。ライブはこうして多くの人の手が関わっていてできる世界だし(ピンキリで、一人弾き語りでピンスポットでアコースティックの素晴らしさなんてのももちろん存在はするけど)、こういう世界に生きてきた方々がアーティストのみならず大変な思いをしている。そんな力の結集にも思って、余計に素晴らしく思えてならなかった。多分だけど、このライブを2日間やったところでマンウィズもそうだし、関係する方々も金額的に大きなプラスなんてないと思う。それを分かってやっている心意気、まさに「一歩でも、前に進んで」とMCで言っていた言葉が胸に響く。アンコールも拍手だけの会場、最後の1、2、3ガウー(で合ってるよね?)の無発声の掛け声、このライブシーンは忘れることができないと思う。たとえ配信で見たライブだとしても。

泣けてきて仕方ないままパソコンに向かっています。

これまでって、一瞬にしてこれまでじゃなくなる。当たり前は突然、当たり前じゃなくなる。震災の時は分かっていたようで分かっていなかったところがあるかもしれない、なぜなら考える余裕がなく必死のまま過ぎていく日々が長かったから。

きのう、宮古のジュン・ランボルギーニと長々やりとりをした。頭を使えるいい機会なのだ、今は。時間があることをありがたく思おう。

先週の金曜はこちらを。アーカイブが残らないのかな?と思ってリアルタイムで視聴。なんというか、さすがでした、まず。

自然の感じが綺麗なところだなー、SWEET LOVE SHOWERとかやってるあたりかな?なんて思ったんですがライブ中に「猪苗代に来てる」と。猪苗代だったかー!!!

7月末にはThe BONEZの配信ライブを見てこれがまたメチャメチャ感動する作りだったのですが、あれは一目で分かる猪苗代湖畔の風景で。陽が傾いて、焚き火とともにライブが終盤を迎えていく感じもとっても良かった。なるほど、そんな場所とエルレも同じだったとは…!!!

まぁ例によってライブ中みーちゃんは飲みながらでしたが、活動休止前のこのバンドのことはわたし、正直あまり興味が持てず(チケット争奪戦の人気バンドだったのにね、笑)、FM岩手のスタッフ女子にお願いして選曲してもらったりしていました。あれは震災の年でしたか翌年でしたか(調べれば分かるけどちょっと置いとく)、いしがきミュージックフェスの当日始まる前かな、「ちえさん、細美武士が来ちゃった」ってなって、あぁエルレガーデンのボーカル!と思いつつ、彼はどこかのステージにサプライズ登場して大変なことになったと聞き(そりゃそーだ)、いしがきの1日が終わって「ちえさん、悪いんだけど打ち上げ始まるまで細美くんと飲んでてくんない?」って言われ、うーん初対面でどうしたらいいんだって向かったら今の宮古・クラブカウンターアクションのスタッフがいたわけで。そういえばあの時教えてもらったんだよね、石垣島?の「おとおり」って飲み方(笑)。

震災後、みーちゃんが一人で弾き語りするようになってエルレの曲をいっぱい覚えた。そんな曲をいっぱい演奏してくれてた。「弾き語りでエルレの曲、歌ってもいい?」ってメンバーに聞いたらメンバー皆、食い気味のケンカ腰で「いいに決まってんだろ!」って返事だったっていうエピソードも良かったな。

わたしは音楽が仮にピンと来なくても、その人が面白かったり…ちょっとそれはこれまた、置いておきますがとにかくトークやMCで気づきがあってそこから音楽を聞くきっかけになってもいいだろうと。だからエルレのことは雑誌とか文字で追っかけた(本人たちもこのライブで語っていた正確な言葉は忘れたが、マスコミ等にもあまり出ていなかった的な)、当時ラジオで、この配信ライブの時のようなおしゃべりを仮に聞いていたらファンになっていただろうなという、トークまで含めて良きライブでした。でも反面、あの当時こんなおしゃべりをする人たちでもなかっただろうなという推測もできる。歳を重ねるって面白いことだとエルレガーデンというバンドを見て、思った。みーちゃんの老眼の話とか(爆)、彼は今中学とかの同級生とよく会っていて、それは、そんな風に会える自分になりたかった、って一瞬しゃべって曲にいったあたりとか。あんなさらけ出しは、エルレ時代にはできなかったんじゃないかな。歳を重ねて、こそ☆

そうでしたよこちらも見たまんまでしたが、昨日、某女史から電話があり喋ったら2時間近く(汗)。でも彼女が「こんな時だからこそ思うのが、人とのつながりが財産だと思うんです」といった言葉にじーんと響くものがありました。そうね、きっとそう。で、達郎さんのこのライブの振り返りトークも長かった2人(笑)。

終演後、手を合わせて拝んでしまった(涙)。神が配信で1日限りのライブを見せてくれた夜でしたよ。京都のライブハウスでの演奏、氣志團万博でのライブも最高でしたね。チャーミングなまりやさんがコーラスを務めるシーンも素敵、で、そんな神すらも今の状況に憂慮してまずは1日限りでこうした計らいをしてくださったわけですよ(彼女に聞いたのですが、達郎さんはライブ映像を記録はしていても販売等で残さないのだそうだ)。達郎さんは自分の音楽道を極めているまだ最中であり、その最中にはどんな音楽をも熱心に耳を傾けている、たぶん日本でいちばん色んな音楽を聞いている方ではなかろうか、だからこそ、と(もともとの別格な音楽センス等はあるにせよ)。達郎さんはもともと今年はオリンピックイヤーなのでコンサートは行わず「機材の研究に明け暮れる(確か)」とおっしゃっておられましたが、そんなお言葉からも音楽という全方位で常に探求する姿勢でいらっしゃるのが全てにつながっているのだ、と思うのであります…。YOUR EYESをもう一度、コンサートで聞ける日が必ずや来ますよう。タツロウ先生のお声を生で拝聴できますよう、願います。

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