芸事☆

5月なのに驚異的に涼しいなぁと思っていたらここ数日の猛暑はなんなんでしょうか…(~_~;)

そんな5月は赤坂ACTシアターで志の輔らくごがありましてお邪魔してきました♪

2部構成で、15分(だったかな?)の休憩をはさみつつも3時間超…ただ一言、「すごい」、の。ただそれだけです。1部で今も昔も変わらず、芝居やら何やらすべてにおいて人気の忠臣蔵についてのトーク(これがまた面白い!)、2部で江戸時代の歌舞伎役者・中村仲蔵をテーマにした落語でした。

ACTシアターで、この演目も何年目かということをおっしゃっておられましたが、同じ演目でもこれを楽しみに足を運んでおられるお客様が幅広い年齢でおられるのがよくわかります。確かこの場所で4日間の公演で5000人ちょっと、10年続けることで訪れるお客様の延べ人数と嵐のコンサートの1回の動員がまったく同じ、という掴みからすでに大笑い。これぞ話芸!

中村仲蔵、という人物を初めて知りましたが(Wikipedia等もちゃんと存在する)、師匠の落語で伝わる仲蔵という人物のすごさに感動しました。最後、ちょっぴり泣きました。「これだ!」と革新的なことを舞台でやってもまるで評価されていない、もう舞台に立つのはやめて旅に出ようと思った矢先、実はあまりの素晴らしさに皆、てんてこ舞いの忙しさになっていて本人に声をかける暇すらなかった、という最後。今の時代よりもはるかに厳正に血筋が問われる歌舞伎界で仲蔵はまったく違う血筋の人。そういう出自から、舞台に立ってセリフを忘れた時の機転の利かせ方、「あいつはすごい」と言われ、より大きなステージに進んでからの苦労。

たぶんですが、時代は変わっても、今の時代も変わらない要素というのがいっぱいあるような気がしてなりません。どんな業界に限らずとも。そんなことを師匠の落語を聞いてめいっぱい感じてきました。

しかし本当に1部だけ考えたとしても1時間ちょっとのお時間を何のカンペもなしに独演するなんて。その間の身振り手振り、お酒がなみなみとつがれたお椀を持っているかのように見えたり、お蕎麦をたぐっている雰囲気と音、もう何をとっても素晴らしい。引き込まれてしまったあっという間のお時間でした。

昨年末の志の輔らくごにお邪魔させていただいたお礼に今年に入ってから師匠が文化放送で収録をされている場に伺ったのですが、あの時のあの雰囲気と喋り方がACTシアターで独演されている方と同一人物なのだろうか?とちょっと不思議にさえ思う(^^)憑依とも言うんですかね、落語の舞台における。

ほろっとした後のお見送りBGMが達郎さんのラヴィアンローズだった…最後まで本当に素晴らしい。そんでもって達郎さんからのお花に限らず会場内のお花なんてもうありえないくらいすごい面々から大量に大量に贈られて飾られておりましたです!

志の輔師匠の文化放送での番組・落語DEデート。昨年出演させていただいた時に、『王子の狐』という落語の演目を聞きました。演目そのものについてはここでは省略しますが、タイトル通りまさに王子という場所がこの演目の舞台で、そんな王子に「王子稲荷神社という場所があって、そこにある石を持ち上げられると願い事が叶うんだよ」と師匠に教えてもらったのでした。

行ってみました!こちら!

神社そのものは小ぢんまりとしていて、最初、石が置いてある場所が見つけられず。おかしいな〜とうろうろしていたら、ひょっこりとこの看板。そして、境内の奥に連なる道があってですね…!!!

あったー!!!

で、こちらの石ですが、

「自分が思っていたよりも軽いと感じたなら、願い事は叶うでしょう。重いと感じたなら、まだまだ努力が必要です」といったことが書いてありまして。

いざ!!!

師匠はわたしに「漬物石くらいの…」とおっしゃっておられた記憶がある。

が…

まったくもって…重い…

まだまだ、まだまだ努力が足りないということですね。はい!!!

『王子の狐』の卵焼きとして有名なのがこちら『扇屋』の玉子焼き。玉子焼き屋さんは数あれどやはりこのお店なのかな…?噺家さんたちのサインもずらりと飾られておりました。ところでお店の方が見当たりませんが、ブザーみたいなのを押すと売り子さんがやって来ます(桜の時期など繁忙期は常駐してるんでしょうけど)。ベーシックないわゆる玉子焼きと親子焼き(という名前だったはず)の2種類があって、親子焼きは鶏肉入り。もうおいしいのなんのって!できるのならば大量に買って冷凍してストックしておきたい!と思うほどでした!

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