力と希望をくれるもの☆

本日もまずはお知らせから!

ラヂオもりおかで今年3回目となります『SAVE the LIFE』キャンペーン。岩手県は自殺死亡率が全国で2位なのだそうですね。ラヂオもりおかのページに委ねますが、今年のキャンペーンでも『SAVE the LIFE MUSIC』を選定しまして、今回わたくしも数曲、選曲をさせていただきました。わたしテイストが分かるところもあると思いますが、分からないところもあると思う!

音楽が寄り添えること。音楽が気持ちをあったかくしてくれるところ。音楽の力を信じたいキャンペーン、そして、そんな音楽を大切にオンエアしているラジオ局のキャンペーン。ぜひサイトにアクセスしてみてくださいね。

さて。音楽と同じくらいに、力をもっているもの!

ただいま開催中のこちら。まぁ素晴らしいったら。まず若冲の絵が迎えてくれますわよ!

しかし本当に若冲の色彩といったら。なんと言ったら良いのか。プライスさんというアメリカのご夫婦が多く所有している若冲のコレクションは、震災後の東北の美術館をまわった。この色彩が元気を与えてくれたのも間違いない。この日、目の当たりにしながら涙出そうになるのをこらえました。

テレビ番組で若冲のことを(なんとなく→)「40の頃にそれまでの商売を全部やめて、ひたすら庭で飼っている鶏を眺めていたら、いつの日かすうっと見たままを描けるようになった」的な紹介をしていたのですが、そんなふうになれるんですかね人間って?と思い、わたしもひたすら家の窓から見える木を眺めてみましたが、数分と持たないんですわ観察が(笑)。若冲の芯の強さももたらしているんですよね、あのセンスというのは、きっと。

前期と後期で作品の入れ替えがあるので、後期にも行ってみたいなと思っています。というのも閉館の1時間前に滑り込んだら展示作品のあまりの素晴らしさにまったくもって時間が足りなかった(汗)、いやはや。長沢芦雪、岩佐又兵衛、白隠慧鶴(はくいんえかく)、これらの作品はこれまで見たことあったのかな?いやぁ素晴らしかったっす。長沢〜の象の白と牛の黒の描き方、岩佐〜の金色のすごさ。白隠〜は現代の漫画に通じるところを感じる。

若冲がやっぱりすごい!のは間違いないにしても、でも他にも注目すべき画風の作家っていっぱいいるんだなぁ、と。‘江戸絵画ミラクルワールド’というタイトルについてる文言の通りで、江戸時代〜幕末の頃までの素晴らしい日本絵画を目の当たりにできる良質な企画展だと思います♪

今年最初の美術館訪問はコチラ。実際この通りで40分ほど待って入館。すごい人だった!

ムンクの超代表作『叫び』を見るためにはまた行列。しかも一瞬で通りすぎなくてはいけない悲しみ(涙)。でも日本にこの作品がやって来たという事実にまず感謝なのだな、うむうむ。

会場に行って分かったのですが、ムンクの作品というのは膨大にあって。ほとんどがムンクの出生したノルウェーにあるムンク美術館に所蔵してあるのだそうです。で、今この美術館が改装(だったかな?)ということで作品がたちが日本にやって来たというわけ。いつかノルウェーのムンク美術館にも行ってみたいと思わせる展示でした。

本当にムンクといえば『叫び』の一発屋イメージを持っていたのですが(すみません…)とんでもなかったですね!!!

「夕暮れに道を歩いていた 一方には町とフィヨルドが横たわっている わたしは疲れて気分が悪かった 立ちすくみフィヨルドを並べる 太陽が沈んでいく 雲が赤くなった 血のように わたしは自然をつらぬく叫びのようなものを感じた さけびを聞いたと思った わたしはこの絵を描いた 雲を本当の血のように描いた 色彩が叫んでいた この絵が生命のフリーズの叫びとなった」

「我々は誕生の時にすでに死を体験している これから我々を待ち受けているのは 人生の中で最も奇妙な体験 すなわち死と呼ばれる真の誕生である  一体、何に生まれるというのか(スケッチブックに書いてある文)」

…文章がいちいちメモしたいものばかりでした。はい本当に。とっても哲学的なものを感じる。

ムンクは自画像も多く残しているし、面白いところではそれこそ哲学者のニーチェの絵も残していました(ニーチェの妹?に頼まれてニーチェの死後に描いたと書いてあったと思う)。

そんなムンクという作家を生み出したのは、確実に北欧という風土が生み出したのがひとつの大きな理由というのがよく分かる。そしてそんなムンクの作品は他にも評価されるべきものが多々ある、というのも分かる。並んだ甲斐もあるってもんよ、という展覧会でした!

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