Stand Alone

「マスコミ研究室」・通称「マス研」なる、マスコミに就職したい学生が集う勉強会が学内にありました。大学3〜4年の2年間在籍できるのですが、やはりこの勉強会から巣立っていった先輩たちが手弁当で、仕事の後に大学に立ち寄っては面接の練習をしてくれたり履歴書を添削してくださったりしたのです。

そんなマス研の偉大なる大先輩、高瀬毅さんがこの度、還暦を迎えられるということで、お誕生日でもある1月18日に集まったのであります。

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会場に着いたら本当にいろんなことを思い出した…そーだそうだった、高瀬さんがワタシは苦手で(笑)、つーかあの当時はちょっと怖かったんだよなぁワタシ的には。勢いがすごすぎて。あぁそうだった…と、もう走馬灯のように出てきた、あの時あの頃のこと!

ニッポン放送を退社してからはフリーのジャーナリストとして、ラジオもJ-WAVEとかで喋ってたりするしある意味ホントにワタシにとっては大先輩です。

卒業して以来でお会いするのでもはや何年経つか分からないのですが、ワタシがラジオ志望だったことも覚えておられたご様子。きのうはざっくばらんにいろんなお話をさせていただいた。長崎出身の高瀬さんにとって、もはやライフワークのような。原爆のことへの取材。もちろん原爆ならず原発のことにもとてもお詳しく、戦後の原子力の平和利用についてのあんな話こんな話も聞けた。佐野眞一さんの本で知ったいろんな疑問を質問できたし(高瀬さんは佐野さんとも知人?らしい。うらやましい!!)。

いま、このタイミングで高瀬さんにお会いできてとっても良かった。「お金のことを考えて仕事をするな、必ず必ずついて来る」…お互い、ラジオをやってるからこそ分かる部分がある話ですね(笑)。

会の最後、高瀬さんがおっしゃっていたこと。「Stand Alone」、胸に刻む☆

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「チエはトーゼン二次会、来るよな!メンバー入ってっから!」

そーゆーの止めていただけませんか先輩!爆!そりゃ行きますけど、いちおう「許可を」ということはいつになったら考えていただけるんでしょうか先輩っ!!

そんな席に高瀬さんもいらして、本当に良きお酒の席になった。

そこから有志による怒濤の三次会。

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某スポーツ紙の後輩くんと。彼は2020年の東京オリンピックまで、毎月組まれる特集ページを担当すると言う。そんな彼は東北支局勤務経験があるせいか、ちゃんと分かっていた。震災の復興がこんな状況で行われるオリンピックに対して。話をしていて、本当に頼もしく思った。そんな彼のみならず、後輩たちがみんな優秀でまぁビックリですわよ!新聞やテレビ局、こんなにいるんだー。なんかみんなやるなぁ!

メディアの情けなさっぷりが言われて久しい。でも、後輩くんたちはみんな「志」があって、それを持ち続けて仕事をしていることがとっても素晴らしく思った。

たとえば、桶川のストーカー殺人事件。その事件をとことん追い続けた記者さんがいて、その方がいろいろと動き続けたことが、「ストーカー規制法」の成立に一役買ったのだそうだ。そんな先輩記者の姿を見て、日々奮起し頑張っている後輩くんの話に胸を打たれた。そうなのだ、「メディア」というざっくりひとまとめでモノを見ないでほしい!考えないでほしい!と思った。

家に帰ったら、ちょうどTBSのドキュメンタリーがはじまって見てしまった。宮崎で親子3人を殺害し、裁判員制度での死刑が確定したが、その裏にはいろんな人、それこそ被害者遺族の意外な思いなどもあって、死刑執行に向かっていいのか、というのを暗に示しつつ、丁寧な番組として作られていたように思う。

確かに、メディア全体としてもっと伝えるべきことや扱うべきこと、というのはあるだろう。けど、しっかりと放送されていたりすることもあるのだ。扱っている人や追っかけている人はいるのだ。ボツになるネタかもしれないけど、でもボツにしてはいけない、と闘ってるメディアの人間は少なからずいる。

高瀬さんの「Stand Alone」がやはり胸に響く☆

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