岩手で日常というものを取り戻す☆

パワストの翌日。

最終的な撤収チームからひとあし早く、わたしはこちらへ。

今年の春、震災からずーっと運転を見合わせていた宮古〜釜石間の鉄道路線に乗るため宮古駅へ。緑やハンギングバスケットが美しい、この春から宮古駅はひとつの駅にまとまったのだそう(以前は三陸鉄道とJRが別の駅舎でした)。また、以前は同路線はJR路線でしたが、この復旧で三陸鉄道として。沿岸部の路線が久慈から大船渡まで、繋がることになったのだそうです。

国道45号線を走るバス路線よりも山あいを走る感じでしたが、時おり見えてくる海側の景色はあまりにも美しい。そして、そんな美しさを遮るかのようにコンクリートがたくさん、建設ラッシュが続いているのが分かる。複雑な気持ちになる。

写真を撮る方も多数乗っていたけれど、生活の足として。使っている方もいるんだなぁと当たり前のことが分かる(復旧が悲願だったのもよく分かる)し、何より、列車に対して通る時に手を振る方が多いことね!なんか感動だった…畑仕事してるおじちゃんとか、散歩中の幼稚園児とか、1人2人とかのレベルじゃなかった。おおよそ1時間半近い道中でずーっと見受けられた。ドラマ『あまちゃん』を思い出す。

釜石駅にとーちゃーく!外国からの観光客も乗ってました!

JRの乗り換えまで1時間なかったので、釜石ラーメンの名店・新華園まで行くのは断念。駅前食堂でラーメン、これがまた美味。細麺にこのスープの感じ、釜石ラーメンって美味だわぁ♡

でも釜石ぶらぶらしてて「ちえさん!」と声かけられるなんて想定外でしょ(笑)!知り合いがいないわけでは確かにないが、でもあまりに油断してたんでビビったわ…おおつちありがとうロックフェスのスタッフ(Tシャツに注目!)・桐山さんでした。爆!

パワストに行く前日は。同志のラヂオもりおか・だーよしさんに加えて久々にレコ屋(=中学のセンパイ)を交えて飲酒&情報交換。そうなんですよねー、先輩にFM岩手の番組に出ていただいて(盛岡ってレコ屋が人口比でも多い土地なんですよね。毎週、レコ屋の方にご登場いただくコーナーをやっていた時期があり)、ズットズレテルズの音源を教えてもらってオンエアしたことは忘れませんがな。今年になってOKAMOTO’Sを文化放送のゲストに招いた時にそんな過去の岩手での話をしたら「マジすかー!」ってすごい言ってくれてたっけ。繋がるんだよなぁ、うんうん(^^)

いつものSUNボスにお世話になり、あれやこれやと美味なものとお酒をいただいて♡

SUNボスのお店のごはんは結構ボリューミーなので、一人で行ったらヘタしたらお刺身の盛り合わせで終わってしまう(笑)。ということで知らなかった絶品メニュー(センパイもオススメ!)、麻婆豆腐。見てこのセンパイの表情を!この顔からも分かるでしょ^^

お通し、まんぼうのお刺身。この淡白な感じ、わたしは好きなんだよね。酢味噌が映える(逆?)というか。そんでもってこの日はマンゴーかと見紛う「ほや」が絶品すぎてお代わりして食べました!写真を載せようかと思いますが自粛します。見るとまた岩手に帰りたくなるから、自分のために自粛です(爆)!岩手の滞在中、ほやを頼むのも自粛するほど美味でした!

途中合流だった、だーよしさんが麺類を食べて来た、とか悪魔のささやきをするもんだからさ。

解散後。ふらーっと行った。ダメ、絶対ダメ、シメのラーメン!なんだけど、柳家の納豆キムチラーメンは盛岡でしか食べられないの!許せ!

深夜まで開いている柳家を切り盛りする米澤さん。いつもありがとう。そう米澤さんに会いにいくというところもあるよね(言い訳)。飲み足りない時にまかないでツマミ作って出してくれたりとか「他が開いてないならうちで飲みなよ!」なんて言ってくれる。はー、盛岡いたら太る!やさしくしてくれるお店ばっかりなんだもん。涙

鳥正にも行ったよー。マスターを隠し撮り。テレビ番組『人生最高レストラン』にもしもわたしが出ることがあったら絶対にこのお店ですね。笑

一見、無愛想なマスターですが。ビールやカップ酒はセルフで持って来て飲むスタイルですが。お通しはいつもキャベツのざく切りですが(でもついてくる味噌がうまいのよ!)。どんなに賑わっていても22時頃には炭火を下ろす人ですが。

はぁ、といつもとは違う、安堵のような息が出ました。カウンターに座って。笑

あれは震災から1ヶ月後ですね、ちょうど。Sディレクター含む4人で飲んでいました。炭火はもう下ろしたけど、飲むだけならまだいいよー、って。2軒目で立ち寄った時に。激しい揺れが襲いました。一瞬で真っ暗になりました。外に出て電線がこんなに揺れるんだとへなへなと地面に座り込んだことを思い出します。

FM岩手へは至近距離(歩いて5分程度)なので、一目散に走るSディレクター。かたやわたしは。

そんな時にマスターが、

「おめ、何やってんのや!早く行け!早く!」動かない足を早く、早くと…思い出すなぁ。

荷物も何もかも置いてひとりFM岩手まで遅い足で走った、至近距離と言えどあんな怖い盛岡の道は初めてでした。真っ暗で、しーんとしてる。FM岩手が入るビルの中も当然停電で、7Fまでの階段を息切らしながら急いだ。思えばあれが一番しんどかった(今だから笑える)。やっぱり走ろう、鍛えよう!

緊急事態にアナウンス経験のない部長がマイクの前にいて、今ちょうど喋り出すという瞬間でした。「おぉー、来てくれて良かった!」そこからはまた、必死でした。もう無我夢中でした。

いろんな思い出がある。盛岡は。いつもいつまでも、わたしのふるさと。忘れてはいけないものがある場所。

マスター、どうかどうか、ずーっと元気でいてね(^^)

こちらのお洋服屋さんへは、震災以来でお邪魔しました。「あぁ、まだお店があって良かった」と目視で確認して実際には入らないつもりでしたが、やっぱり。ピンポンを押したら、「おぉー!お久しぶりです!!」…オーナーが出迎えてくれました。

お店の名前はあるけれど、「ググっても出てこないように」と(笑)。そうおっしゃっていたのでわたしも控える。たまたまここで買ったお洋服を着ていたのだけど、「あ!着てますね〜」…服が着古されてくたくたになる、その感じこそカッコいいんだ、と。服を着る、ということを教えてくれたご夫婦。今も年に4回はパリ、ミラノのコレクションへ行くのは変わらずだった。1着1着、その服が持っているストーリーを語ってくれる。

この日はまた例によって大好きなウィルヘルムの服には目が行きつつ、Gerbe(ジェルブ)というブランドのパリのストッキングがまぁ素敵で素敵で!値段相応だし、なんで知らなかったんだろう?という感じ(ということで調べてみたんですが、日本ってまだ輸入の代理店みたいなのがないみたいなんです。一瞬できたみたいだけど撤退したようで。ちなみにパリではカルティエなどがある目抜き通りにブティックがあるそうです)。たまに手に入るとしても伊勢丹とかが独自で輸入している時みたいで。

どうですこのセンス。盛岡にあるんです、そんなお店!!!小野さん、まきこさん。2人とも素敵。「盛岡に来てるなら、これからも寄ってくださいね。いつでも待ってますから」…金銭的な余裕があればこの2人を通してだけ服を買いたいくらいすごいお2人、でも年に1着でも、自分なりにここに行き続けられるように頑張りたいとも思った(^^)

「脚、もっと出したほうがいいです。年齢?そんなこと言うんですか。」…さすがに生足は控えるけど、タイツとかでもっと遊んでいいかな(笑)。Gerbeはマジはまりそう…!!!

みぽさんのお店にも久々に顔を出して文房具など買ったり(オンリーワンがあるのだよね)、

憩いの場・cartaで情報交換(笑)してきたり、

Cygで仙台在住の美術家・樋口佳絵さんの展示を見て来たり。

そんな日々からもう1週間なのかー。盛岡は、日常とは何たるかを思い返させてくれる土地だなぁと思います。おおはた雄一くんが個人的に行ってしまうのも今、分かる気がします☆

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