先週リリースになりました、東京スカパラダイスオーケストラ(スカパラ)の新しいアルバム。このアルバムとDVD、ブルーレイで付いてくる南米ツアーのドキュメンタリーをひとあし早く、そして映画館という大きなスクリーンといい音で、なおかつ、この日一晩限りしか見られない映像も加わって、上映するというイベントが全国9ヶ所で同時開催されました(^^)
全国9ヶ所というのは、スカパラのメンバーが9人だから。そしてチケットを手にしているお客様は、全国どこにどのメンバーが行くのかは当日にならないと分からない、という…!もちろんチケットは全会場ソールドアウトでございました♪
上映会のあとは、スカパラのメンバーとのトークショーがありまして。光栄にもわたくし、川崎会場でMCをさせていただきました。そんな川崎会場は、「はい、どぉ〜もぉ〜!!!」と大きな声とともに軽やかな足取りで、このお方が登場!
トロンボーンの北原さん!
今回、控え室もご一緒だったのでずーっとお話ししたりしてました。そんなわけでネクタイをしゅっと巻くところも期せず拝見(!)したのですが、さすがの速さにビビりました!
ケセンロックにご登場いただいた時のお話や、岩手にある「すぺいん倶楽部」という老舗のジャズバーでライブをしたおはなし。岩手でジャズと言えば「ベイシー」だよね、なんてこともさすがご存知、北原さん。わたしもつい色々お話ししてしまった。笑
しかしながら会場でのトークは「!」と「?」がいろいろとあって(笑)!まず北原さんが携帯をお持ちでないという事実(iPadは持っているので、メールのやりとりはできますとしきりにおっしゃっていたのも、また。笑)。このイベントの前日に髪を手入れし直して、それが9時間かかった(深夜0時近くまでかかったとおっしゃっていた)とも!せっかくの機会なので、会場のみなさんから質問を募ったところ、ひとつひとつの質問に真剣に悩み考える北原さんのお姿に、北原さんの真面目なキャラクターを見たような気がしますし(スカパラのステージでは素っ頓狂な声をあげたりして、正直、そんなイメージを持ったこともなかった)。でも大好きなスイーツに関しては答えが早い早い(爆)。この日はスタンディングで片手に進行台本と片手にマイクだったので、メモを取れなかったのが悔しい!
南米ツアーの様子はぜひ、ただいま絶賛発売中のスカパラNewアルバムを通してご覧いただきたいです。南米、行きたくなります。正直、南米(特にメキシコ)でスカパラが人気があるという話も半信半疑でした。この日のトークでもちょっと引き合いに出したのですが、前にリリースしたスカパラのベスト盤にオザケン(小沢健二さん)が寄稿していて、それを読んでも「本当?」と思ったりしていたのです。でも、それがこのドキュメンタリーでよく分かる。本当に人気なんだな〜!!!と!!!そして、向こうの方々の盛り上がりは日本とまた違うのもとても面白い。これはなんとも表現が難しいけど、一見いただければよく分かります。
その映像の中で。南米ツアーの時、メキシコで(ちょうどスカパラがツアーの時にメキシコで昨年、大地震が発生した/そのため出演を予定していたメキシコのフェスは中止になったが、スカパラ自身は現地で場所を探してベネフィットライブを行った)お客さんを前に、谷中さんが語っているじーんとくる文言があります。そのまんま備忘として、かいつまんで書いておきます。
「(2011年4月のメキシコでのライブの時に)日の丸をかかげて、演奏に喝采をくれた方々に大きな勇気をもらったんです。大きな地震のあとで、目の前が真っ暗に感じるかもしれません。でも、考えてみてください。暗い時ほど星の光ははっきりと見えるのです。今こそ、自分たちにとって大切な光を探してほしいのです」
こうしたMCの時に、日本では会場が静かにその話に耳を傾けるだろう。でも、メキシコの人たちは明るくその言葉にいちいち反応して盛り上がる。どちらがいいとか悪いとかそういうことではなくて、こういうところにしても。日本とは違って面白いな、と思ったのです(^^)
そんな南米ツアーもいろんなトラブルもありながら乗り越えて、そして駆け抜けた日々のドキュメンタリーは重ね重ね、本当に面白い。そんなわけで実は、この日の上映会も大トラブルが発生したのです!!!
どんなトラブルがあったか、を。上映会の2日後、文化放送『渋谷×文化ラジオ』の生放送でお話しするという。奇しくも奇しくも、浦和会場のMCだった井手大介さんがわたしの番組の前『ココロのオンガク』をご担当されていて、生放送で話しちゃいましょう!ということになったのでした(^^)
実は、浦和会場の上映会に向かっていたキーボードの沖さんが、電車で移動中に人身事故に巻き込まれて電車がストップ!電車内から動けない!という事態になったのです。
どんなトラブルだっていい方向に、面白いことができるように変えて行く。上映会スタート前ギリギリにこの状況が伝わってきたので、スカパラメンバーのアイディアで、「浦和会場には全国各地の会場とお電話繋いで、他のメンバーに出てもらいましょう」となったわけです。
そんなわけでここからは、井手さんが語ったことで知ったおはなし。
川崎会場にもお電話がかかってきました。でも、携帯を持っていないという北原さんはスマホをいきなり渡されても分からない(爆)!「いいですいいです、わたしが携帯さわりますから北原さんはそのままマイクで喋っててもらえれば大丈夫です!」としたのですが、浦和会場には、北原さんの雄叫びやら会場のドッとした声しか聞こえていなかったと…「その前にお電話つながった、宮城会場の茂木さんとかは震災のいい話してたし、大阪会場の加藤さんもいいお話をしてましたが、その次の川崎は…」…あ、あはは(~_~;)
「でも、川崎はチョー盛り上がって楽しそうなのはすごく伝わりました!」と井手さん。そうなんです、おっしゃる通りです!!!あの日の会場の雰囲気ももちろんですし、ツイッターでお客さんもとてもあたたかい言葉を寄せてくださった方がいらして、スカパラのファンのみなさまも本当に素敵な方ばかりだなぁと思ったのでした。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました(^^)
この現場に関わらせていただいて、短い時間でものすごくいろんなことをこなさなくてはいけなくて、でも現場にいるというのはこういうことだなと。まだまだ瞬発力が衰えないように、いやむしろもっと瞬発力をつけなくてはと改めて思わされました。そして北原さんにまたお目にかかれる時がたのしみです。まだまだお話ししたかったし、盛岡でのライブは行くつもりです!この日も、「他の現場はこのあと打ち上げで飲みに行くんだろうな〜関東はこれで解散だもんなぁ」なんて話もして笑ったので、次回は乾杯できますことも楽しみにしています♪