やりたいこと と できること

きのうのテレビ番組で林修先生が「高学歴ニート」と番組内では紹介されている方々にお話しした内容がとても面白かったです。

やりたいこと、というのは情報によって生まれてくるもので、本来自分がそこまでの思いがあってのことなのか。できること、は周りに「できる」と見られているから、自分がその期待に応えられるように頑張れる。対になっていないけど、やりたいこと、できること、に対する極めて正論と思わざるを得ない話に聞き入ってしまった。これまた具体例があるから分かりやすかったのだけど、実は本を書きたかった林先生が当初お願いされて書いた本は啓発本の類。ご自身は読んだこともないようなジャンルだったけどこれが大ヒット。かたや、「林先生の好きなことを書いてください」と言われて書いた本(うなぎとか天ぷらとか食の本らしい)は鳴かず飛ばずだったと。

…昨晩のことを忘れてしまうのだから、備忘のためのこのブログをパッとサッと書いていきたいんですけどね。

しばらく昨年末の振り返りです。

12/21早朝。水戸ライトハウスにご挨拶(当然誰もいません)!

この日は水戸に構える建築事務所のクリスマスパーティで進行でした。水戸のホールを借り切ってのこのパーティは毎年恒例なのだそうで、今年は狂言師の野村又三郎さんをお迎えしつつ、又三郎さんとヴァイオリンのコラボレーションやピアニストの方はパリからやって来たり、と内容のゴージャス感ハンパないパーティでございました♪

狂言に関しては始まる前のアナウンス等は入れないという方向で打ち合わせをしていたのですが。ステージ袖で転換を見ていたら、

す〜っ

っと、えも言えぬ‘風’のようなものが走りました。

又三郎さんだな、と思ったら、やっぱりそうでした。近づいてくるのが分かる。

大変失礼な物言いを許していただくと、当初ホールに現れた又三郎さんは出で立ちといいごく一般の市井の方々にとても近いものがあります。しかし、ステージ袖で現れた時にはまったく、近寄りがたい風を放つお人でした。

「このように、アナウンスを入れていただけますか?」

さらさら〜っと達筆な字で残してくださった原稿。たかだか数行、でももうそこからの緊張はこれまたハンパなかったです。

午前中に打ち合わせをしまして。その後、建築事務所にお邪魔しまして今、手がけているプロジェクトだったり建築事務所はどのようにお仕事をされているのかというのを見せていただきました。ザ・オトナの社会見学ですね。笑

それから、しばしの外出を許していただきこちらのラーメン屋さんへ。事務所の方にお話ししたら「あ〜、水戸の有名ラーメン店ですよ!入れるかなぁ…?」と不安なことを言い出す!ちなみにですが、幡ヶ谷再生大学の石巻での活動でお世話になったご夫婦が営むお店です。

11時半のオープン、ギリギリに到着したせいか10席ほどの店内は5〜6人ほど。これは逆に言うとオープン時点ですでにこんだけ人がいるわけで、ラッキーにも待ちなしで座れたけどその後はお客さんの列ができた…へ、平日ですよね!?今日!?

テーブルにはつけ麺を温めるヒーターが。先に到着したスープをここで温めつつ、麺をすする。

う、

う、

うまい…!!!

知り合いのよしみとかそんなのでは全然なくて、マジでこんなラーメン初めて!わたし、つけ麺っていつも残してしまう(量が多いもの)のですが、こちらのお店ではなんと完食!!!チャーシューも綺麗な色で、これまた食べたことのないようなチャーシューでございましてね!!!

からーの、割りスープが。白い。え?と思いつつ、このスープがなんとビックリな美味さ。お腹いっぱいになったのにゴクゴク飲む。

「ちえぞうさ〜〜ん〜〜!?なんで!?」

2人にはサプライズで行ったからね。言ったらつまんないじゃん!笑

嫁のミホコちゃん。わたしの目の前、テーブルを挟んで旦那のヒサシ氏がいる。オープン直後、すぐに行けたから一瞬こんな写真撮ったりできて良かったって感じ!この後の混雑っぷりは驚愕!でした(もう一回言う!)!

しかし本当に「近所になくて良かった」…完全な褒め言葉なのをわかっていただけますよね?近所にあったら通いまくって大変よこの美味さ!!!

今回、出演者のみなさんらと全く写真を撮ったりできず(そもそもホールの写真とかも)、それだけが無念ですがきっと次の機会があるということで!

というのも、もともと決まっていた現場があるので、終わり次第ホール(常陽藝文センター)から猛ダッシュ!!!真冬に汗だくで電車に滑り込みセーフ。

新幹線に乗り換えてこちら、おみやを開けてみる。

なんて香ばしい焼き加減のうなぎ…!!!

冷めてもこんなに美味しいということは、お店で食べるといかばかりか。いやお店の敷居がかなり高いところだろうな…お心遣いに感謝です、そしてこの日に感謝です☆

こちらは別で、大学のゼミナールの先生の知人のプライベートパーティで簡単な進行をさせていただいた時にごちそうになった一つ星ビストロのトリュフ入りリゾットです。芳醇な甘さのワインやらすっきりしたスパークリングやら貴腐ワインやら、贅沢にいただきつつ。

パーティ後、この日はヴァイオリニストの小林倫子さんとご一緒しまして。パーティの際に披露されていたヴァイオリンの弾き方?について詳しくお話を伺いました。それは『微分音』という、ピアノなどの鍵盤ははっきりとフラットやシャープがあるけれど、ヴァイオリンは指の押さえる場所によって微妙に、フラットでもシャープでもない音が出せる…簡単にはそんな説明でご容赦を。微分音がちりばめられた楽曲を披露されておられましたが、ちょっとゾクゾクするというか、倫子さんが「黒板を爪でキーッとする感じ」とおっしゃっていたのも的を射ているというか。そんな一曲を生音でお聞きしました。これはギターなどの弦楽器にもあるのでしょうか?と尋ねたら、あるかもしれませんとのこと。

面白いですね。たとえクラシックという畑違いな場所であっても、どんなところにも勉強になることが転がっている。そして何より、12月のこの2つの現場は大学の恩師がお声をかけてくださったところ。わたしに新しい知識の風を入れてくださる恩師にも本当に感謝しかない。わたしは先生のゼミ2期生で、先生はいつも笑ってくださるけどあの当時は「ボンクラ」ばっかりが集まってたゼミナールでした(自信を持って書くが同窓も全員間違いなく同意する)。それが時を経て、先生のゼミ生から現役で司法試験合格者も出るほどの優秀な人材しか集まらないゼミになった。先生の何かが変わったのだろうかと言うと、僭越ながら言わせていただくと先生が教えておられることは何一つ変わっていないと思う。「学びはいつでもどこにでも転がっている」、そのヒントを先生はたくさんくださった。そして先生はこの日、美味しい食事をしながらこうおっしゃった、「私は、あなたたちから学んでいるのです」。

今年も、先生が手がけるクラシックや古典芸能の世界でわたしにできる関わり方ができますよう。精進あるのみです☆

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