ボストン♪

…音楽のほうではありません。アメリカの地名のほうです!

初めてアメリカ大陸のほうのアメリカに行ったのは25歳の時でした。ニューヨークを経由してボストン、それからニューヨークって流れで。ボストン、とってもいい街だった。緑がキラキラしてて。ニューヨークからの乗り換え便はなんともちゃちい飛行機で今にも落ちるんじゃないかとメッチャ不安だったのもすごく覚えてる。アメリカの人にとっては普通でも、日本ではあり得ないクオリティだったもんなぁ。笑

まっそんなわけで最近、ボストンの美術館にまつわる展示を立て続けに見に行きまして♪

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会期ギリギリ。間に合ったー!もんのすごいお客さんだったけど、そして時間的にゆっくりは見られなかったけど、行って良かったー!

伊藤若冲もすごいけど、江戸時代の浮世絵というのもすごいものですな!!!

ということで、ボストン美術館に収蔵されている、歌川国芳&国貞の展示を見に行きました。もうですね、完全な企画勝ち!ですねコレは!

まずはいきなり『髑髏彫物伊達男』と題した展示からスタートする…しかもそのフリガナには『スカル&タトゥー・クールガイ』…今っぽく言えば確かにこうなるわな!

そして説明文も随所に、例えば…歌舞伎役者の浮世絵に関して、『お気に入りのメンバー』は『推しメン』や、『贔屓筋』=ファンクラブ、『千両役者』=アイドルグループ、なんてフリガナが!これ、今で言うジャニーズや韓流に置き換えるとものすごく、分かりやすいですよね。江戸時代のカルチャーを、この説明文とコンセプト毎に展示されている絵を実際に見ながら、なんだかものすごく理解できると同時に、この後何百年か経てば、今のカルチャーはどんなふうに後世に残っているんだろうか、なんて想像もしちゃったりなんかして、とっても面白く見られるのです!

あの当時、女性の着物姿のスタイルも「ファッションカタログだった」なんて表記があると、これまたなるほどな〜なんて思うわけですよ。そんでもって、実に柄と柄合わせがオシャレなんですわ!思わず会場をぐるっと見回してみたけど、今、柄を上手く合わせる着方って日本人はあまりできないんじゃないでしょうか、それこそ、江戸時代と比べたらヘタになってるかもしれません。みんな白や黒やら、柄がなくて、絵の世界のほうが圧倒的に面白くってオシャレだな〜と思ってしまった。

そうそう、タトゥーの浮世絵ですが。素晴らしかったのが、ガイコツのタトゥーの絵なんだけど、これを拡大してよーく見ると、猫が合わさって形になってるんですよね(オフィシャルのリンクがないので、興味あれば‘猫スカル’等で検索すると出てきます)。なんともセンスがあるよなぁ。それでいて絵としてはなんとも緻密で。もうね、また買っちゃいましたよ図録(笑)!

 

そんなこちらの展示は、これからこの場所へも行きます♪

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名古屋にある「名古屋ボストン美術館」!

名前の通り、もちろんボストン美術館との提携がある美術館なのですが、残念ながらその契約があと数年で終了してしまいます…このご時世のマイナス金利でどうにも運営ができそうにない…そういったようなこともオフィシャルのページにはっきり書いております。

まだ書けていないけど、名古屋にオザケン(小沢健二)を見に行った時、こちらにも立ち寄ってきました♪

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ちょうど今も開催中なのが、ルノワールにまつわる展示です。平日なのもあってゆっくり見てくることができました。

こちらの展示、最初に書いてある文章がまさに、と思います。確か、『絵画はその時代を写し出すもの』といったようなことなんだけど…そうなんですよね、国芳国貞の展示もまさにそうだったし、ルノワールが描いた産業革命の頃のヨーロッパの時代というのも、絵の世界から考えて想像することができるのです。今のワタシだったら間違いなく美術とか専攻するだろうな、学問。笑

こちらは専門学校の生徒さんが作ったという、モチーフが『ブージヴァルのダンス』という、普段はボストン美術館にあるルノワールの絵で女性が着ているドレスです。

この頃、急速に都市化が進んで行って、ちょっと離れた郊外でこんなドレスを着て野外でダンスをしたりお酒を飲んだり、なんてのが市民の憩いになっていた、ということをルノワールは描いているんですが、同じように時代を経て、ワタシたちが野外の音楽フェスに行ってるシーンを「へ〜」なんて、これだって、同じように。思われるようになるのかもしれませんしね。

しかしルノワールが好きなのは、けっこう、ふくよかな女性を描いていることですね(実際そういう女性のほうが好みだったらしい)。ありがたや☆

「私は絵筆で女と恋をする」だったか…ルノワール、何て言ってたんだっけな…やっぱりいつ何時もメモを持って行かないとなぁ…(反省)。

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